98.予想外 ページ5
総悟side
予想外だった
それは、いつも計画通りに行く俺としちゃ珍しく、正直自分でも焦っている節があった
総「テメェが何してんだって聞いてんだ、クソヤロー」
隊「沖田くん！先生に向かってなんて口を」
総「手を離せ」
そう、このイラつきを全て
どこかで見たことがあるくらいの隊士を慈悲もなく斬り捨てて、俺はイラつきを抑える必要が無いことに気がつく
むしろ。この2対大多数という大ピンチの状況なら、怒りに任せてしまった方がなんとかなりそうだ
総「その人から、手を離せって言ってんだ！！！」
近藤さんは、刃を双方から向けられ、後ろを固められている
隊士達は冷や汗を垂らしてはいるものの、あまり驚いている様子はなかった
まるで俺がこうすることが最初からわかっていたかのように
近「総悟…」
鴨「沖田くん、君はやはり土方派。僕に近づきその動向を探るためのスパイ…土方達を裏切ったのも僕を欺くための芝居だったか」
芝居？笑わせんな
総「芝居じゃねェよ。言ったはずだ、俺の眼中にあるのは副長の座だけだ。邪魔な野郎は誰だろうと叩き潰す。…土方は消えた、後は姐さん連れ戻して、次はテメェの番だぜ、伊東先生」
鴨「…」
総「俺ァテメェの下にも、奴の下にもつくのはゴメンだ。俺の大将は、ただ1人」
まさか、姐さんまでいなくなってしまうとは思っていなかったんだ、だから予想外だった。
土方が消えるのは万々歳だと伊東と手を組んだというのに。奴がまさか、姐さんも近藤さんも消そうとしているのはさすがに気が付かなかった
総「そこを退け！
普段開かない瞳孔が開ききっている感覚を味わいながら、俺は目の前の
伊東は俺を見据えて、不敵な笑みを浮かべて声を上げて高々と笑い始めた
鴨「ははっ…！とんだ性悪だ。土方を消すために僕を利用し、用済みとあらば僕をも消すか。」
背後から、のそりのそりと忍んでやってくる隊士が2人。
気づかれているとも知らずに愚かな奴らだ
鴨「いいじゃないか、僕も同じ意見だ」
奴がふっ、と笑った瞬間、隊士が後ろから刀を持って襲い掛かってくる
俺は、そのタイミングを見逃さず、
総「ﾌｯ…」
予め用意していたスイッチを、奴らに見えるように思い切り押してやった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 145人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えんさん(プロフ) - はにまるさん» はにまるさんコメントありがとうございます！！ま、マジですか……！！一気見してくださるなんてめちゃくちゃ嬉しいです！！！ありがとうございます！！これからも亀更新ですが頑張っていきますのでよろしくお願いします！！ (2020年4月22日 3時) (
レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
はにまる - 一気見しちゃいました。とっても面白いです！お忙しい中素敵な作品をありがとうございます (2020年4月15日 10時) (レス) id: 20c0fe3fbc (このIDを非表示/違反報告)
えんさん(プロフ) - 美月さん» 美月様…同い年なのですね！！大変ですよね、この上にさらに弔事まで重なってしまって毎日ヘトヘトです…汗 なんて嬉しいことを言ってくださるんですか….！！ありがとうございます！！頑張ります！ (2019年12月16日 1時) (レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - インターンや就活準備、大変ですよね。おそらくえんさん様と同学年なのですが、私も忙しい日々の息抜きがこれを読むことになってます(^ ^)更新、楽しみにしてます！！ (2019年12月15日 23時) (レス) id: c64cf7ce50 (このIDを非表示/違反報告)
えんさん(プロフ) - かっちゃんさん» かっちゃん様！お待たせしてしまい申し訳ないです！！本当にありがとうございます！(´TωT｀) (2019年12月13日 15時) (レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えんさん | 作成日時：2019年12月3日 23時
