異端の天才攻略記【イデア・シュラウド】

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数日後



次のサイエンス部で試すレシピを探しに
一人、図書館を訪れた

トレイくんは近頃上の空だし
ルークは何をしてるか何処にいるかも予測不能
そうして相談しようにも出来ずにいた



『よいしょっ、と……』



ギリギリ届く所にある本を手に取って
ペラペラとページをめくる

所々破れていたりシミがあったり

学園内で手に入る薬草や薬品で作れそうなレシピはないかと目を通していると、入口付近から静かな図書館には似合わない声が聞こえてきた

何事？と思い興味本位で聞き耳をたてると
どこかで聞いたことのある声
盗み見は良くないが、高い本棚の影から覗く



？「おっし、ならいっちょやってやろうじゃん」
？「なら僕も」
？「オレ様もだゾ！」



あれは、エースくんとデュースくん、それにユウちゃんとグリムくんまで。
誰と話してるんだろ…と少し身を乗り出すと
向かい側にはトレイくんと学園長の姿

トレイくんや学園長まで居るとなると、やはりリドルくんのことについてだろうか
エースくんとデュースくんとグリムくんの表情とは裏腹に、トレイくんの表情は曇ったままだ



ﾄﾚ「お前たち本気か？デュースまでそんなこと言い出すとは思わなかったぞ」

ﾃﾞｭ「そうですか？男なら、一度はテッペンとってみたいじゃないっすか」



テッペン？どういうことだろう
途中からしか聞き取れなかったので全く分からない

すると次の瞬間学園長の口から衝撃の言葉が飛び出す



学園長「では、決闘の手続きは私が請け負いましょう」



決闘！？と思わず叫びそうになった



ﾃﾞｭ「うーん。正直魔法では寮長に勝てるイメージが湧かないな。でも、拳では勝てるかもしれない」

ｸﾞﾘ「確かにアイツ貧弱そうなんだゾ！」

学園長「おっと、言い忘れてました。この決闘では魔法以外の攻撃は使用禁止ですからね」

ﾃﾞｭ「え"っ」



どうやらエースくんとデュースくんは
リドルくんに寮長の座をかけた決闘を申し込む様だ。
こんなこと言っては怒られそうだが、
面白いことになりそうで私は楽しみである



学園長「決闘手続きは明日には終わっていますので挑むタイミングは随意に。では、私はこれで」



学園長はあっという間に居なくなった



ｴｰｽ「オレが寮長になったら、ぜってぇ「僕が間違ってましたゴメンナサイ」って言わせてやるからな！
あと変なルールで寮生をがんじがらめにするのもやめさせてやる！」



彼達は革命児になるのかもしれない、と純粋に思った

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