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仕事も終えて紫優ちゃんと
ご飯に来た。
紫「あの、さ、ずっと聞きたいことが
あったんだけどいい?」
「あ、うん」
前にも話したことがあったとも思うけど
正直、私は紫優ちゃんは苦手。
それは中学の頃から。
だから、妙に緊張してしまう。
紫「正直に言って欲しいの、
Aちゃんって輝馬のことどう思ってる?」
やっぱりその話だと思った。
「輝馬か……
今はいい仕事仲間だと思ってるよ」
紫「そっか……」
まだ聞きたいことあるんでしょう?
紫「私ね、ずっと中学の頃から輝馬が好き」
「……うん」
紫「中学の時はね、諦めてたの
Aちゃんがいたから」
「え……?わたし?」
紫「人気者でしっかりしててでも、なんだか
少し抜けてて、輝馬と同じ部活で男女の
主将をやって、正直、“お似合い”だと思ってた」
「……」
紫「卒業式の時、輝馬がAちゃんに
告白するところ、実は見てたの」
「……そう、だったんだ」
紫「あの時は辛かったなぁ笑
でもね、悪い女だと思うかもしれない。
輝馬が振られて嬉しかった。
Aちゃんが引っ越すって知って
もっと嬉しかったの。
だって、ライバルがいなくなるんだもん」
「そうだよね……」
紫「Aちゃん、私の事嫌い?」
「え?」
紫「ずっとね中学の時思ってたの
他の子と私の対応が違うなぁから
怖がられてるかなぁって
ほんとはね私は仲良くなりたかったAちゃんと」
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作者名:この | 作成日時:2018年10月25日 0時