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「……話してくれてありがとう」
紫優ちゃんの話を聞いて
私はなんて酷いことをしていたんだろう
そう思わされた。
私が勝手に紫優ちゃんからライバル意識されて
いる、なんて思っていた。
確かに、ライバル意識はされていた。
けど、紫優ちゃんが私を見ていた目は
仲良くなりたくて目で追いかけてくれていたの…?
「私もね、中学の頃、輝馬が好きだった
優しくてでもたまーにいじってきたり
バスケも上手いし穏やかだしそんなところが
好きだったの」
紫「うん……」
「でも、今はね、違う人に
気持ちがあるの……
だから、私、紫優ちゃんを応援するよ」
紫「ほん……とに??」
目に涙を浮かべながら
私を見ている。
「ほんとだよ、」
あぁ、私はこんな可愛い子を今までなんで
苦手意識をしていたのだろう。
告白されたなんて、言えないけど。
紫優ちゃんには輝馬と過ごした
長い長い時間がある。
私にはなくて紫優ちゃんにあるもの。
きっと、結ばれるだろう。
そんな気がする。
こんなにも長い間彼を思っていたのだから。
・
・
そして気づいたよ。
私やっぱり
亜嵐くんが好き。
だからキッパリ輝馬にはお断りさせてもらう。
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作者名:この | 作成日時:2018年10月25日 0時