18 道化師の助言�� ページ18
＊
思わず声をあげるとニコライは「ワオ」と
呟いた。
でも、彼が言っていることはやっぱりわからない。私が抱いているドストエフスキーへの誤解を時に来た……？
「私がドストエフスキーへの誤解をもってるなんて、考えられません…。」
正直にそう告げる
「いや、持っているさ！だって、君はドス君が自分のこと嫌い〜！とか、思ってるんでしょ！」
ハッとした。
その通りだ。でもそれは誤解なのではなく、真実だ。
「それは私の誤解なんかじゃありません…、彼は、きっと私のことが嫌いなんです。大嫌いなんです…だから…「いいや、それは違う」
今度は突然、彼の鳥の話をした時のように声色が落ち着き、私の言葉に口を挟む。
「ああ見えてもね、ドス君、君のこと本当に大好きなんだよ、大好きだから君のことで泣いたり、食べたり、追いかけたりするんだよ。
それってさ、素晴らしいことじゃあない？
そんなに人に愛される なんて。
僕、正直ドス君が夢中になる君に嫉妬してたよ」
グレーの目の閃光が私に向けられる。
「嫉妬……？ですか？」 「ああ、そうさ」
「とにかく、これでドス君の誤解は解けた。
僕は、君にちゃんとドス君とお話して欲しい。君たちは、まだ相手のことをなんも分かっていないと断言する。第三者から見てね
お話して、でもそれでも君が彼を拒むならそれはそれでいいさ。」
「…ニコライさんは、それでいいの？」
「うん！だって、僕はドス君の味方でもあり、
Aちゃんの味方でもあるからね」
彼の右手は顔の左上へとつたっていき、仮面を外した。
緑色の瞳が美しい。
「じゃあ、またどこかで！」
ニコライは、白い外套で自分を覆いそのまま消えてしまった。
「…ちゃんとお話か…。」
急に現れてさっそうと消える夕立のような人だ。
初対面の人にこんなことを言われて、真正面に受け取る人は少ないだろう。でも私はなぜか、彼の言う言葉が受け取れる。道化師の助言を受けた、これから私はどうしようか…。
少なくとも、この助言を無駄にはしたくはないと思ってる私がいる。
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優奈(プロフ) - コメントありがとうございます！ポエマーのドス君を想像して書いてみましたw！笑ってくれて嬉しいです✨️ (4月1日 14時) (
レス) id: e41b338b70 (このIDを非表示/違反報告)
マイにゃん(プロフ) - 僕の心はガラスのハート。で思いっきり笑いました！wフョードル大好き！！！ (3月31日 21時) (レス) @page9 id: e31abdb017 (このIDを非表示/違反報告)
優奈(プロフ) - コメントありがとうございます！蛙化の新しい扉開いちゃってください！！ (1月11日 17時) (レス) id: e41b338b70 (このIDを非表示/違反報告)
恋するゴリラのレクイエム(プロフ) - ええかわいい…？（推しが好きすぎて蛙化しようと思って来た民です） (1月11日 12時) (レス) @page3 id: 38342cbe97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優奈 | 作成日時：2023年12月3日 17時
