80,カドクラ ページ8
〜夢主 side〜
最上階の扉。
ドアノブに手をかけて回すが、あかない。
トド「鍵かぁ…」
十四「壊す?俺できるよ!」
『ありがと十四松。でもやめときな。開けた瞬間襲いかかってくる可能性も無くはないから』
《あー、あー、マイクテスマイクテス》
突如流れてきた放送。
聞こえてくるのはノイズの混ざる機械音。
…変成器か。
《ザクロの皆様、ようこそいらっしゃいました。私は、カドクラ レイと申します》
名前からして、カドクラのボスだ。
天井の隅の監視カメラ。
アレでこちらの様子を窺っている…のか?
《私の部下はほぼ全滅。このまま続ければこちらが負けることは火を見るより明らか。なので私は交渉をしたいと考えているのです》
『交渉、ね。どんな?』
《私を含めた生き残りのカドクラの者達をザクロ ファミリーに入れてほしいのです》
カラ「な…!?」
一「そんなことできるわけ…」
不安そうにこちらを見るみんなを安心させるように笑いかけ、監視カメラを向いて言う。
『話くらいは聞こう。だから鍵を開けてくれないか』
《…わかりました。ではザクロのボス、不安ならば部下を数人連れて来ても構いません》
ガチャリという音を立てて鍵は開いた。
はぁ…と大きくため息をついてから部下達に向き直る。
『私だけで行くから、全員ここで待機。危険だとか、もう無理だと思ったら各自撤退。いざとなれば私は置いていけ』
部下「し、しかし!ボスを置いていくなど…」
『いいから、私がこんなんで死ぬはずない。信じろ』
「「「はい!」」」
おそ「そうそう。俺も行くから安心しとけ!」
『え、なんでくんの』
おそ「護衛。これ以上周りに心配かけたくねぇんだろ?」
『…さんきゅ』
おそ「おう」
「『じゃ、行ってくるわ』」
声を合わせて部下に告げ、ゆっくりと扉を開けた。
その向こうにいたのはピンク色の髪を揺らし、緑色のぱっちりした目でこちらを見つめる女性。
レイ「こんにちは、悪魔さん。それと…死の六つ子さんの一人かしら?はじめまして。カドクラ レイこと、ハシモト ミアよ」
にっこりと笑う彼女。
けれど私には裏があるようにしか見えなかった。
ミア「さあ…交渉を始めましょう?」
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ややこしいかもしれないですが、
カドクラ レイ(偽名)=ハシモト ミア(本名)
です
表記はミアでいきます
理由などは後々…
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夜風 樹(プロフ) - 結菜さん» コメントありがとうございます!いえいえこちらこそ!返信クソ遅くてすみません!シリーズすべてにコメントしてくださいましたよね!ありがとうございます!楽しんでいただけたのなら幸いです!これからも頑張ります!ありがとうございます! (2018年8月5日 11時) (レス) id: 18422badd9 (このIDを非表示/違反報告)
結菜 - コメントクソ遅くてごめんなさい!最初から全部読ませていただきました!とても楽しかったです!これからも作品作り、頑張って下さい! (2018年8月5日 6時) (レス) id: 4eaa158dbb (このIDを非表示/違反報告)
夜風 樹(プロフ) - メプルさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけてなによりです!次回作の方も頑張りますので、よろしくお願いします! (2018年6月9日 22時) (レス) id: 18422badd9 (このIDを非表示/違反報告)
メプル(プロフ) - 完結おめでとうございます!楽しんで読ませて頂きました!新作も読みます!頑張って下さい!(●'д')bファイトです (2018年6月9日 22時) (レス) id: 57070503d4 (このIDを非表示/違反報告)
夜風 樹(プロフ) - ピカグさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しいです!最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました!これからも全力が頑張りますので、よろしくお願いします! (2018年5月28日 0時) (レス) id: 18422badd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜風 樹 | 作成日時:2017年11月12日 23時