チビだったからってナメんなよ【マフィア松】

99，器用 ページ27

〜一松 side〜


血が飛び散る。

しかしそれは、シオンのものじゃなかった。

おそ「…え」

『ぁ…が…？』

シオンは倒れそうになるAを受け止めて笑った。

カイ「おっと。ありがとね、A」

おそ松兄さんが放った弾は、Aの肩を撃ち抜いていた。

おそ「なん…で…」

おそ松兄さんの絞り出すような声は、俺達全員の心を代弁していた。

『わか…ない…』

カイ「…どうやら勘違いしてたみたいだけど、Aは逃げきれてなんかなかったんだよ」

『どういう…』

カイ「夫を守るのはお嫁さんの役目なんだよ？僕に危害を加える奴は殺してくれるよね？」

『は…』

刹那、Aの手からキラリと光る糸がおそ松兄さんに向かって伸びた。

おそ「っ…」

少し反応が遅れていたけど、それでも兄さんは難なく避けた。

『あー…ごめん。自分の意志じゃ動かないや』

苦笑いで言うA。

『とりあえず死なないように頑張って』

言いながらAは短刀を構えた。

不思議な感覚だ。

相手の目に殺意が写ってないのは。

『ぼけっとすんなよ一松』

ふと我に返ると眼前にはクナイが迫ってきていた。

一「!?!?!?」

転がるように逃げて体制を立て直す。

俺前衛じゃないから！

後方支援だから！

『だから言ったのに〜』

トド「今の状況わかってる!?そんなこと言ってる場合じゃないんだけど!!」

『だってちょっと気ぃ抜いてないと君ら勝てないじゃん』

トド「ぐっ…言い返せない…」

『まぁさ、はやいとこ殺すでも気絶させるでもしてくれる？』

おそ「殺す気で気絶させるぞ」

チョロ「どういうこと!?」

シオン「助かるよ〜。俺のお嫁さん勝手に殺されちゃ困るからね〜」

おそ「Aが嫁とかなるわけねぇだろ！」

『…えっとぉ…自分でなるって言っちゃったんだよねぇ…』

「「「「「「…はぁ!?」」」」」」

『いやぁ…勢いでつい』

トド「つい…じゃない！」

おそ「絶対させねぇからな！」

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キリが悪いですがここで切ります
すみませんm(_ _)m


まゆぽん酢さんにイメ画を描いて頂きました！

http://uranai.nosv.org/uploader/common/b/1/6/b161c7161604c550b3b943af008debfd.jpeg

ヤバいですね！
素敵ですね！
神ですね！(語彙力が…)


まゆぽん酢さん
URLを送っていただいてから日が経ってしまい申し訳ありません！
本当にありがとうございます！

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