97,改造 ページ25
〜 トド松 side〜
『こっちだ!』
ビシッと右を指さして進むA。
なんの根拠があってそんなに自信満々なのかわからない。
迷ってたりしないよね?
そんな不安を抱えながら、迷いなく走るAについていく。
『ここ…だ!』
ガンッ
他より大きな扉を蹴破った。
その向こうには体育館のような広い空間。
奥に3つの人影がある。
そのうちのひとつが口を開いた。
?「待っていたよ。悪魔さん、六つ子さん」
へらりと笑う青い髪の男。
?「はじめまして。シオン カイだよ。よろしくね〜!それでこっちが…」
スっと一歩前に出る2つの影。
カイ「元・君達の仲間、レンくんと高橋くんで〜す!」
生気のない人形のような顔をした二人が、そこに立っていた。
信じたくはない。
でもそれは間違いなく本人。
兄さん達を見ても、みんな動揺を隠せていない。
けれどAだけは、ただ前を見据えていた。
カイ「じゃあ二人とも。この子達の相手、よろしくね?」
レン・高橋「「はい」」
レンが拳銃を構え、打つ。
弾丸の軌道の先にいるのは___
おそ「トド松!」
トド「っ!?」
咄嗟に避けたけど、腕に何かがかすった。
血が流れる。
痛い。
視線をあげると高橋さんが向かってくるのが見えた。
Aが間に入って受け止める。
後ろに飛び退いた高橋さんの手にはナイフが握られていた。
『レン…高橋…』
ギリ…と歯を食いしばる音がした。
シオンはにやにやと楽しそうに僕らを眺めている。
チョロ「クソっ!」
『チョロ松!ダメだ!』
Aの制止も聞かず、チョロ松兄さんは二人をすり抜けてシオンに刀を振り上げる。
僕らは、目を疑った。
シオンは素手で刀を掴んでいたんだ。
カイ「ドンマイ♪」
こともなげに笑い、チョロ松兄さんに蹴りを放った。
チョロ「ぐっ…!?」
気付けばチョロ松兄さんは20メートルくらい飛ばされていた。
チョロ「かっ…く…は…」
兄さんの背後の壁は大きくヒビが入っていて、僕らは呆然とすることしかできなかった。
恐ろしいくらいの脚力。
カイ「実は僕もみんなみたいにちょ〜っと肉体改造してるんだよね。簡単に勝てると思わないでほしいな!」
改造しているのはきっと足だけじゃない。
一「待って、みんなって…」
カイ「ん?ああ…こいつらだよ」
いつの間にか男達に囲まれていた。
どの男も異常なまでに逞しい。
カイ「そいつらみーんな潰したら遊んであげるから、せいぜい頑張ってね?」
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夜風 樹(プロフ) - 結菜さん» コメントありがとうございます!いえいえこちらこそ!返信クソ遅くてすみません!シリーズすべてにコメントしてくださいましたよね!ありがとうございます!楽しんでいただけたのなら幸いです!これからも頑張ります!ありがとうございます! (2018年8月5日 11時) (レス) id: 18422badd9 (このIDを非表示/違反報告)
結菜 - コメントクソ遅くてごめんなさい!最初から全部読ませていただきました!とても楽しかったです!これからも作品作り、頑張って下さい! (2018年8月5日 6時) (レス) id: 4eaa158dbb (このIDを非表示/違反報告)
夜風 樹(プロフ) - メプルさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけてなによりです!次回作の方も頑張りますので、よろしくお願いします! (2018年6月9日 22時) (レス) id: 18422badd9 (このIDを非表示/違反報告)
メプル(プロフ) - 完結おめでとうございます!楽しんで読ませて頂きました!新作も読みます!頑張って下さい!(●'д')bファイトです (2018年6月9日 22時) (レス) id: 57070503d4 (このIDを非表示/違反報告)
夜風 樹(プロフ) - ピカグさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しいです!最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました!これからも全力が頑張りますので、よろしくお願いします! (2018年5月28日 0時) (レス) id: 18422badd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜風 樹 | 作成日時:2017年11月12日 23時