24,チョロ松 ページ27
〜チョロ松 side〜
一松の言葉を受け流してAを見据えた。
3番手は僕。
Aは深呼吸を繰り返していた。
チョロ「緊張でもしてるの?」
『まさか』
チョロ「だよね。知ってた」
『…ただ、少し呼吸が乱れてたから』
ふむ。
やはり連続だとキツいものがあるようだ。
けどトド松も一松も瞬殺だったし…
Aってもしかしなくても体力無い?
『あ!提案なんだけど、お互い手を使わないで喧嘩するってのはどう?』
チョロ「え?でも…」
『チョロ松は足技が得意なんでしょ?おそ松が言ってたよ』
Aは挑発的な笑みを浮かべる。
『自信ない?君の実力なんて、そんなもんなんだ?』
チョロ「…いいよ。見せてあげる」
腕を後ろに組んで答えた。
あそこまで言われちゃ、やらないわけにはいかないだろ?
チョロ「それじゃ、僕から」
Aとさっと間合いを詰め、蹴り上げる___と見せかけて後ろに回り込んだ。
『あれ』
Aが小さく声をあげた時にはもう遅い。
頭に狙いを定めた。
これで仕留め___
チョロ「はっ…?」
ガクンと力が抜ける。
今、何が起こった?
眼前には不敵に笑うAがいて、僕は訳もわからず蹴り飛ばされていた。
チョロ「なに…したの?」
『秘技【膝かっくん】』
チョロ「はぁ?くっ…ははっ…なんだよそれ…」
『伝授してあげようか?』
チョロ「いらないって」
『意外と使えるのに〜』
2人で笑った。
あーあ。
なんか、続ける気しなくなっちゃったなぁ…
チョロ「Aは強いね。僕の負けだ」
『おや、年中松は末弟と違って諦めがいいみたいだね』
トド「ちょっとA!」
『あはは』
トド松達のやりとりを横目に立ち上がる。
『ごめん。怪我してない?』
チョロ「大丈夫だよ」
『よかった』
微笑んだAの額には汗が滲んでいた。
やっぱり体力無いんだな。
チョロ「やりすぎるなよ」
一応4番手の兄弟に注意をすると、あい!と満面の笑みを見せた。
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夜風 樹(プロフ) - アヤメさん» コメントありがとうございます!返信が遅くなってしまい申し訳ありません!最高と言っていただいて本当に嬉しいです!こちらの小説も楽しんでいただけていれば幸いです(*´∀`*) (2018年10月12日 17時) (レス) id: 18422badd9 (このIDを非表示/違反報告)
アヤメ - あ、夜風さんの小説だ。マフィア松も最高だったなぁ。 (2018年9月30日 12時) (レス) id: 28cbff60eb (このIDを非表示/違反報告)
夜風 樹(プロフ) - 茜月さん» コメントありがとうございます!『何故?だって僕はエスパーですから。…冗談です』 (2018年4月21日 14時) (レス) id: 18422badd9 (このIDを非表示/違反報告)
茜月 - 「読んでるの昼かもだけど」俺『な、何故それをっ!』 (2018年4月21日 14時) (レス) id: 55c6bf7b1a (このIDを非表示/違反報告)
夜風 樹(プロフ) - 時雨さん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけたならなによりです! ?sideは私も一番気に入っているので、号泣するくらい入り込んでくださって本当に嬉しいです!ありがとうございます(*´▽`*) (2018年2月14日 18時) (レス) id: 18422badd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜風 樹 | 作成日時:2017年8月15日 14時