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23,一松 ページ26

〜一松 side〜


トド松に押されて前に出た。

2番手は俺。

どうせ俺も瞬殺だろうけど…

あ、なんなら見なくていいよ…

『一松、今すごく暗いこと考えてない?』

一「…なんで」

『闇のオーラがヤバい』

一「ヒヒッ…」

『なんで笑うの!?』

一「いいから、やろ」

『お、おう…』

調子狂うなぁとぼやきつつ構えるA。

なんか、やる気でないな…

『そんなあからさまにやる気なさそうな顔しないでよ…すっごいやりづらい』

一「じゃあ負けてくんない?」

『それは嫌だ』

一「あっそ」

ぐっと踏み込んでAに向かって跳ぶ。

Aは軽く目を見開いて、笑った。

繰り出した拳は確かに掴まれていて。

一「!」

『本気でやってよ』

冷えた視線とともに乱暴に跳ね返された。

これは

一「…」

スイッチ、入っちゃったかも。

にぃっと口角を上げてもう一度殴り掛かる。

一撃でカタをつけられるほど俺は強くない。

だから、回避する間もないくらいの連撃を浴びせる。

『ぅ…』

今だ。

本気の一発をAの腹目掛けて叩き込んだ。

『ぐぅ…』

Aは片膝をつく直前。

俺はAを思いっきり蹴り上げた。

___はずだった。

一「は…」

足を引っ張られる感覚があった。

天地がひっくり返ってじんじんと身体が痛む。

『甘いよ』

Aは立ち上がって俺を見下ろしてた。

一「…負けた」

Aは満足げに頷いて手を差し伸べた。

『頭打ってない?』

一「打ってないけど、あちこち痛い。」

『はは、ごめんね』

Aは困ったように笑って言った。


やっぱあっさり負けたな…

まあおそ松兄さんと互角なんだし、俺が勝てるわけないけど。

勝てるなんて思ってなかったし。


さて、次は勝てるかな。

一「ま、せいぜい頑張んなよ」

3番手の兄弟に向けてニヒルに笑えば、わかってると素っ気なく返ってきた。

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夜風 樹(プロフ) - アヤメさん» コメントありがとうございます!返信が遅くなってしまい申し訳ありません!最高と言っていただいて本当に嬉しいです!こちらの小説も楽しんでいただけていれば幸いです(*´∀`*) (2018年10月12日 17時) (レス) id: 18422badd9 (このIDを非表示/違反報告)
アヤメ - あ、夜風さんの小説だ。マフィア松も最高だったなぁ。 (2018年9月30日 12時) (レス) id: 28cbff60eb (このIDを非表示/違反報告)
夜風 樹(プロフ) - 茜月さん» コメントありがとうございます!『何故?だって僕はエスパーですから。…冗談です』 (2018年4月21日 14時) (レス) id: 18422badd9 (このIDを非表示/違反報告)
茜月 - 「読んでるの昼かもだけど」俺『な、何故それをっ!』 (2018年4月21日 14時) (レス) id: 55c6bf7b1a (このIDを非表示/違反報告)
夜風 樹(プロフ) - 時雨さん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけたならなによりです! ?sideは私も一番気に入っているので、号泣するくらい入り込んでくださって本当に嬉しいです!ありがとうございます(*´▽`*) (2018年2月14日 18時) (レス) id: 18422badd9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜風 樹 | 作成日時:2017年8月15日 14時

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