9,敬語 ページ11
〜チョロ松 side〜
容姿端麗で成績優秀、人望もあり全てにおいて完璧だと言われる優等生、一ノ瀬 A。
そんな彼がおそ松兄さんの喧嘩仲間…⁉
トド「い、一ノ瀬くんって喧嘩するの⁉」
『はい。ほぼ毎日やっていますが、誰も見つけてくれないんですよ』
苦笑まじりに答えた彼はあっけらかんとしていた。
普通はバレて焦るとか、自分の評価の心配とかするんじゃないか。
もしくはバレても大丈夫という絶対的な自信があるのか。
チョロ「喧嘩、バレたらまずいんじゃないですか?」
『?何故ですか?』
チョロ「何故って…停学とか、悪ければ退学になるかもしれないんですよ?」
優等生に限って退学はないだろうけどさ。
でもうちの学校は喧嘩やカツアゲなどの行為をとても厳しく罰している。
僕らなんて何度退学になりかけたことか…
その度に僕とトド松が校長に交渉して…
ダメだ頭痛くなってきた。
『あの、えー…一松さん?』
一「俺?」
『あ!すみません!紫さんじゃなくて、その、緑さんは…』
チョロ「チョロ松です」
『すみません、チョロ松さんですね。先程、バレたら停学や退学になりうるかも、と言いましたよね?』
チョロ「あ、はい。言いました」
『お答えしますよ。正直、僕は学校での評価はどうだっていいんです。僕が欲しいものはもっと違うものですから』
妖艶に微笑む彼はとても美しく、とても怪しくて、その不思議な雰囲気に呑まれて何も言えなかった。
『そういえば、何故チョロ松さんは僕に対して敬語なんですか?』
チョロ「いや、なんとなく…です」
『ふふっ、別に敬語なんていりませんよ。六つ子ということは同い年ですよね』
チョロ「じゃあ、改めてよろしく。一ノ瀬くん」
『下の名前で呼んでください!よろしくおねがいします、チョロ松さん』
チョロ「僕も呼び捨てで大丈夫だから!」
十四松「チョロ松兄さんずるーい!俺もー!」
次々と俺も僕もと手が挙がった結果、全員呼び捨てになった。
『わかりました!』
屈託なく笑うAはさっきとは別人のようだった。
よくわからない人。
まあ悪い人ではない…かな?
───────────────────────
おそ「Aは敬語やめねーの?」
『僕は癖なので少し難しいかと…』
おそ「えー!タメで喋ってよーねぇねぇ!」
『チッ…しつけぇ黙れおそ松』
六つ子「「「「「「(こ、こえぇ!)」」」」」」
『これでいいですか?(ニコ』
おそ「スンマセンッした!」
116人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜風 樹(プロフ) - アヤメさん» コメントありがとうございます!返信が遅くなってしまい申し訳ありません!最高と言っていただいて本当に嬉しいです!こちらの小説も楽しんでいただけていれば幸いです(*´∀`*) (2018年10月12日 17時) (レス) id: 18422badd9 (このIDを非表示/違反報告)
アヤメ - あ、夜風さんの小説だ。マフィア松も最高だったなぁ。 (2018年9月30日 12時) (レス) id: 28cbff60eb (このIDを非表示/違反報告)
夜風 樹(プロフ) - 茜月さん» コメントありがとうございます!『何故?だって僕はエスパーですから。…冗談です』 (2018年4月21日 14時) (レス) id: 18422badd9 (このIDを非表示/違反報告)
茜月 - 「読んでるの昼かもだけど」俺『な、何故それをっ!』 (2018年4月21日 14時) (レス) id: 55c6bf7b1a (このIDを非表示/違反報告)
夜風 樹(プロフ) - 時雨さん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけたならなによりです! ?sideは私も一番気に入っているので、号泣するくらい入り込んでくださって本当に嬉しいです!ありがとうございます(*´▽`*) (2018年2月14日 18時) (レス) id: 18422badd9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夜風 樹 | 作成日時:2017年8月15日 14時