キスの味（紫・桃×緑） (ページ6)

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繰り返しキスをされて
抵抗する力なんて残ってない

キス如きで
何でこんなに力が抜けてしまうのか

そんなにはまちゃんのキスは上手いのか

不思議や

「考え事とか随分余裕やな？」

はまちゃんの一言にビックリしてると
噛み付くようなキスに変わって

一気に余裕がなくなる

『んっ、…っ！』

心臓が早くなって
なんか口の中の飴と一緒に溶かされていく感じ

『んっ、、く』

「ん、、」

『ふぁっ、、！』

苦しくて
限界で

顔を逸らすと唇から解放された

必死に酸素を取り入れていると
はまちゃんはそんな俺をただ見つめ

息が整ったところで
溶けてなくなった飴を追加するように
またコロンと口の中に入れていた

「はい、神ちゃんも」

問答無用で飴を俺の口の中に入れてきた

『んっ、、』

「明日も来るから」

そう言って立ち去ろうとするはまちゃんの腕を掴んだ

「ん？」

『一つだけ聞きたいことある』

「なに？」

『なんで…その飴いつも舐めてるん？』

「…好きやから」

『ホンマに？』

「…ホンマやって…他に何があるん？笑」

一瞬だけ口が開いて真意を伝えてくれそうやったけど

また笑顔を貼り付けて
偽りの言葉を並べた

キスする前
ほんの少しだけ…はまちゃんの弱い部分みたいなのが見えた気がしたんやけど

口の中に広がるざくろ味の飴のせいで
はまちゃんの事ばかり考えてしまう

もしかしたら、これも一つの罠なのかもしらん