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はまちゃんは、俺が図書当番の時は必ず目の前に現れて
最低でも一回はキスしていくようになった

キスしてる時のはまちゃんの目はギラついていて
食べられてる感覚になる


そして気付けばあの飴の味が癖になって
欲している自分がいた


あの飴…どこで買ってるんやろ


スーパーに行っても見つけることができひん
コンビニにもない

ネットで購入してるんかな?

そんなことを思いながら下校してると
数10メートル先を見慣れた人が歩いてることに気づく


よく見るとはまちゃんやった

『ぁ、、はまちゃ…』

声をかけようと思ったけど
はまちゃんは小さな地元の商店に入っていった

下校途中やと言うのに
お店で何か買うつもりなんか?

後を追って店の外からはまちゃんを観察

すると真っ先に品物を手にして会計に持っていった


よく見るといつも舐めてる飴のような気がする



はまちゃんが店を出た後
こっそり店に入ってはまちゃんがいた所に行くと


『あ、やっぱり…ここに売ってたんや』


店を出ると
なぜかそこにははまちゃんが立っていて

「おいおい、下校途中で寄り道はあかんで?」

『っ!…なんで、、ってか、はまちゃんやって人の事言えへんやろ』

「…ふは、そやな笑」


『…はまちゃんは、いつもこの店で飴買ってるんや?』


「ここでしか売ってへんからなぁ…あとはネット」


『…俺もこの飴ハマってん…せやから、舐めたいなぁって…だから』


「そっか、この飴美味いしな笑」


なぜか嬉しそうなはまちゃん
俺の手を掴んで

「飴あげるから、家おいで」

って、何処ぞの誘拐犯ですか?と言うくらいの誘い文句


小学生でもわかる
こんなこと言われてもついていってはダメだってことくらい


でも、俺は
そんな簡単な罠にさえハマってしまうほど

あのざくろの飴に…
はまちゃんに魅了されてしまっていたんや

8→←6



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AB(プロフ) - 虹色のしっぽが付いた雪だるまのジャス民さん» ありがとうございます!励みになります (2022年2月7日 6時) (レス) id: 34544f3789 (このIDを非表示/違反報告)
虹色のしっぽが付いた雪だるまのジャス民(プロフ) - 初コメです!すっごい素敵な作品でした!AB様の作品全て見させてもらってます、これからも頑張ってください! (2022年2月6日 21時) (レス) id: 779b4574fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AB | 作成日時:2022年1月29日 18時

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