伏黒甚爾は恩人でした

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高専の運動場で学生たちは鍛えていた。そこに先生陣も集まり、珍しく大人数で盛り上がっている






そんなのどかな時間だったがある女が現れ空気は一変する






先生陣はもちろんのことだが、生徒たちも彼女のことは聞かされていた。呪詛師に会えば殺すか逃げるか。






彼女が呪詛師だということは呪術界で知らない人がいないほどの有名だったのだが、疑問を抱く人もいた






なぜなら彼女は呪術師を攻撃することはなかったからだ。呪詛師でありながら、呪詛師を殺し、何かあれば呪術師を助ける、そんな彼女が完全な悪人だとは思えなかった






Aはある人物を見つけると真っ直ぐ歩いていく





「…ｯ！虎杖！！」






何人かの生徒は虎杖を守ろうとしたが当の本人は動くことなく触られるのを待った






『君が宿儺の器か〜。可愛い子だね』





ヨシヨシと頭を撫でじっくり体を見ている。その距離が近かったのか、綺麗な顔立ちのAに見つめられ赤面していた





器を見て満足したのか次に向かったのは五条悟





Aは五条悟の目前までくると背伸びをして目隠しを外した





その光景に誰もが息を飲む。なぜなら五条悟は無下限を完全に解いていたのだ。本来であれば触ることの出来ない彼の体をなんなく触った彼女






生徒たちも隣にいた夏油傑でさえ目を見開く






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