伍拾陸話 エレン(夢主)の小さな本音 ページ26
〜リヴァイside 続き〜
貴「どうしてですか?」
リヴァイ「……エレン」
貴「此処にいるのは監視のためでしょ?それに、これで少しは役に立つんじゃないんですか?巨人について少し走ることができるかも。なんですよ?」
リヴァイ「……」
此奴はそんなの少しも思っちゃいない。もし、この実験で暴走をしてしまったら処/刑されることになる。
リヴァイ(此奴は、処/刑されることを望んでるんだ。失敗してしまえばいいって思ってんだ。)
そんなの、誰も望んでねぇのにな…
貴「それに、さっきも言いましたけど、あくまであなた達は俺を監視するために態々(わざわざ)いるんだろ?それなのに、なんで俺に構う?」
リヴァイ「……っ」
ペトラ「そ、それは」
貴「もし、同情の気持ちがあるのなら……いらない。虫唾が走る」
リヴァイ「っ、おい!!」
いくらなんでも、それはないだろ!!こっちは、心配してっ
貴「その心配がイラつくんだよっ」
リヴァイ「なっ」
貴「どうせ、裏切るくせに何故心配をする?わからない。あんた達の考えてることが……。最も、そのことを知る必要は、俺には無いが」
そう言うとエレンはハンジに近づき、何かを受け取った。
貴「ありがとうございます。これがあれば少しはマシになります」
ハンジ「それならいいんだけど、これは何に使うの?」
貴「フッ))秘密です^ ^」
ハンジ「ドキッ))あ、え、う、うん!!気になるけど、今はそうするよ!!」
/////な、なんだ!?ここ(心)がキュッと締め付けられるような感覚がして苦しい。
貴「それじゃ、これにて」
エレンはクルッと向きを変えると部屋へ向かう。
ハンジ「あ、エレン!!」
貴「?」
ハンジ「ミカサからの伝言を預かってるんだ」
貴「伝言?」
ハンジ「うん!…『あまり無理はしないで。それと、私たちの許可なく死/んでいったら許さないから。』だって。……この意味、分かるよね?」
貴「……」
そうだな。痛い程わかる気がする。
それだけ、あの餓鬼どもは此奴が愛おしいんだ。
好きなんだ。
家族として、友達として。
ガチャ…バタン
エレンはクソメガネの言葉を聞くと部屋へ戻った。
なんとなくだが、あえて聞いてみた。
リヴァイ「おい、これはどういうことだ」
ハンジ「ごめん。それは言えない。本人との約束、というかなんというか」
なんだよ、それ。
リヴァイ「もしかして、あいつの策略か何かだと言うんじゃねぇよな」
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作者名:天空の姫君 | 作成日時:2014年12月30日 10時