陸拾斜話 ページ37
リヴァイ班に入ってから約二年経とうとしていた。
あれから、何回か壁外調査へ出たが、やはり慣れない。
仲間と言う人達が次々と居なくなっていって、それを見るたびに思い出す。
あの日、助けられなかった母さんの姿を…。
リヴァイ「エレン、ボサッとするな」
貴「すみません」
あの二人とはあの後、話すことがなかった。それはそれでありがたいんだけど。
ペトラ「兵長!」
リヴァイ「どうした」
ペトラ「今回の作戦は、女型を捕まえることだったんですか?」
リヴァイ「…。俺は行く。エレンを見てろよ」
ペトラ「はい」
なんだろ…、嫌な予感がする。大切な物が失うような…。
貴「……」
ガサッ
貴「?」
ペトラ「あれ、兵長戻ってきたのかな?」
エルド「兵長ーー!」
キラッ
貴「?」
兵長って、フード被ってたっけ?それに…
貴「!」
まさかっ
貴「グンタさん!」
グンタ「え?」
ブンッ…ギンッ
グンタ「!エレン!?」
貴「グッ」
ギンッ
貴「走れ!!」
それを合図に一斉に走り出す。
ペトラ「誰?!兵長じゃなかったら一体っ」
彼奴は…人間だっ。
しかも、俺と同類の…。
エルド「エレン!お前は先に行け!!」
貴「!!しかしっ!」
ペトラ「早く!!」
貴「いえ、みんなで行きましょう!!」
グンタ「だがっ!!」
お願いっ。みんなを奪わないで!
……だけど、その願いは
カッ
貴「!?」
ドォォォォォン!!
呆気なく、消えてしまった。
オルオ「チッ!エレン、ペトラを頼む!!」
バシュ…ギュィィィン!!
貴「グンタさん!エルドさん!オルオさん!!」
やめて…っ。お願いだから!!
エルド「くらえぇぇぇぇっ!!!」
やめてっ。大切な人を奪わないで!!
ブンッ__ガッ___
エルド「グフッ!」
グンタ「エルド!!」
貴「!!」
ドックン…ドックン…
後ろを振り返れば、女型に握り潰されてしまったエルドさんが、ポイッと物みたいに捨てられる姿だった。
ドクン…ドクン…ドクンドクン__
……ユルサナイ
ペトラ「!?((ゾワッ…エレン?」
貴「…コロス!!」
ペトラ「っ!エレン!!!!」
バシュ__
貴「ア"ァァァァァァァァァ!!!!!」
ペトラ「エレン!何をしているの!?」
周りの声なんて、聞こえてなかった。ただ、あの女型を"コロス”事しか考えていなかったのだから…。
ガブッ__カッ__
巨人化し女型を殴る。
陸拾捌話→←陸拾陸話 タイトルのネタが思い浮かなくて、次は無しでm(._.)m
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作者名:天空の姫君 | 作成日時:2014年12月30日 10時