第七話 動き出す物語 ページ10
そんなこと、わかってるよ。…でもさ、誰かがやらないとみんなの幸せの事を考えるとさ
貴「それでも、俺は行くよ？ただ、誰かが掴み取ってくれるまで待ってるなんて、出来ないよ」
ミカサ「…」
ごめんね…ミカサ。これだけは譲れない…
貴「よしっと。ミカサ」
ミカサ「？」
貴「ありがとう、心配してくれて」
ミカサ「！…別に///」
ミカサだけだよ？こんな事言えるの…いつか、母さんと父さんにも言いたいな〜
ガチャ
貴「ただいま」
カルラ「おかえり。薪、箱にしまっておいてね」
貴「はーい」
カラカラッ←薪を箱に入れる音
カルラ「ん？ちょっとA。あんた、ミカサばかり任せてたでしょ」
貴「…((ギクッ」
ミカサ「A、寝てた」
貴「ちょ、ミカサ！」
な、なんで言っちゃうのさ‼︎母さん、怒ると怖い事くらい知ってるだろ⁉︎
ミカサ「…((プイ」
貴「！」
あの野郎〜！
カルラ「A〜((怒」
貴「ヒィッ！ご、ごめっ…いででっ、ごめん、ごめんってば‼︎…反省してるよ！」
カルラ「…もう」
耳を母さんに引っ張られて痛い…ヒリヒリするよ〜
ミカサ「…A、調査兵団に入りたいって」
カルラ「！」
貴「おい！」
ミカサ、お前は何回俺をびっくりさせるんだ？
そんなことを言ったら母さんは‼︎
カシャン
貴「！」
カルラ「どういうことなの！」
貴「…」
そうなるよね。これが当たり前の反応だよね。
カルラ「あんな所へ行って、生きて帰ってくる保証がないのよ⁉︎」
貴「わかってるよ、そんなこと」
カルラ「だ、だったら何故！」
貴「じゃあ、いつまでおれ達は巨人に怯え続けなきゃいけないんだよ‼︎いつまでも、この平和が続くわけないだろ⁉︎」
カルラ「…A」
貴「…っ！ご、ごめん」
バッ
カルラ「Aっ！」
ミカサ「追いかけてくる！」
カルラ「…お願い」
タタタタッ…
怒鳴っちゃった…。初めて、母さんに怒鳴っちゃったっ…
どうしよう…どうしようっ…嫌われたら、俺ばどうなるの？捨てられちゃうの？
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作者名：天空の姫君 | 作成日時：2014年10月15日 8時
