第肆話 目覚めてしまったもう一つの姿 ページ7
ドックン…ドックン…
体が燃えるように熱く、動くことすら辛い。
男2「…死んだか」
ピクリとも動かなくなった、俺を見て死んだと思い込んだらしい。
ふっ…これは好都合だ((ニヤッ
ミカサ「…あっ…あぁ…」
男2「おら、来いっ」
ミカサ「イヤァァァァッ！」
ミカサッ‼︎あの子を救わないとっ
俺の…私の大切な友達をっ‼︎
貴「……せ」
男3「？」
貴「ミカサを…離せっ」
その薄汚い手からミカサを離せ‼︎このゲス野郎がっ‼︎
男3「なっ」
男2「な、なんなんだy((グサッ」
バタッ
男3「ひぃぃっ」
ヨワイ…ヨワスギル。
コンナヤツラ…ミンナシンデジエバイイノニ…
貴「……オマエデ、サイゴダ」
男3「く、来るな！化け物風情が‼︎」
“バケモノ”…ソノコトバニハ、モウナレタ。
貴「アァ…オレハ、バケモノダ」
男3「ヒィィィィッ」
貴「バイバイ^ ^」
ブンッ…ブシャャャッ
男3「グフッ」
ドサッ
ハァ…ヤットシンダ。
ミカサ「A？」
貴「ハッ))…ミ、ミカサ？」
ミカサ「そ、その姿…は？」
貴「え？」
近くに鏡があったので、使い姿を確認する。
貴「…っ‼︎」
其処にはあの時の姿…転生前の…姿だった。
貴「あっ…ぁぁっ…」
体が震え始める。
怖い…
恐怖が体を支配する。
ミカサ「A？」
貴「っ！こ、来ないで‼︎」
ミカサ「！」
貴「お願い…来ないでっ…こんな姿、見られたくないっ‼︎」
こんな醜い姿なんて、見せたくないよ‼︎
ミカサ「……」
ギュッ
貴「！」
ミカサ「大丈夫。怖くないよ？Aの姿が変わってもAはAだよ？」
貴「っ…ミカサ」
俺は、泣いた。ただ、静かに…父さん達が来るまで…
嬉しかったんだ。こんな醜い姿を見ても、傍に居てくれる人が出てくるなんて…
あの時は、大抵の人はこの姿を見て気味悪がられ化け物扱いをし虐げられてきた。
だから…怖かった。
ミカサもこの姿を見たら、離れていくんじゃないかって。
やっとできた友達だったから、離れたくなかったんだ。
(ありがとう、ミカサ。大好き…)
第伍話 心配と言うなの暖かさ→←第参話 初めての人・・・人間に対しての怒り
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作者名：天空の姫君 | 作成日時：2014年10月15日 8時
