第拾壱話 決意 ページ19
船から自分たちが住んでいた町並みを見ていた。
アルミン「A！」
貴「……」
アルミン「無事だったんだね。ミカサも大丈夫？」
ミカサ「うん」
船で無事、アルミンとも合流できた。
アルミン「おばさんは？」
貴「……っ((ピクッ」
ミカサ「……」
アルミン「……そっか」
守れなかった…大切なものを…自分を認めてくれた人を…
ドカーーーーン‼︎
ミカサ「！」
アルミン「突破された…」
鎧の巨人により、完全に巨人の侵入を許してしまった。
貴「……駆逐してやるっ」
ミカサ「！」
貴「この世から…一匹も残らず…っ」
ミカサ「……A？」
貴「この世から消してやる‼︎」
アルミン「……A」
おそらく、この時俺の目は黄色だったと思う。
これを知る者はいないだろう。
俺は信じない…ミカサやアルミン。ハンネス以外は絶対に信じない…
母さんは、『人を信じたほうがいい。信じていれば助けて欲しい時に手を差し伸べてくれる。』って、言ってたけど、あれは嘘だ。
もし本当だったなら、母さんは今ここにいる。
それに、もう…疲れたんだ。母さんがいたから他の人を信じれたけど…もういいよね？
貴「…母さん、見てて？絶対に調査兵団に入って、巨人共を抹消して見せるから…」
ミカサ「……A。お願いだから、貴女まで私の元から居なくならないで…」
俺のそんな呟きに対し、ミカサがそんな事を呟いていたなんて、俺は知らない。
貴「決めた。私、男して生きる」
ミカサ「！な、何言ってるの⁉︎」
アルミン「そうだよ！いきなり、そんな」
貴「いきなりじゃない。目的を達成するまで、女であることを捨てる」
ミカサ「そんなことっ」
貴「もう、決めたことだから」
ミカサ「……っ」
アルミン「……」
バレたって平気だ。目的を達成することができるのなら、なんだってしてやる。
待ってろよ。…巨人共‼︎
人類の反撃はこれからだっ‼︎
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作者名：天空の姫君 | 作成日時：2014年10月15日 8時
