第四十話 再会 ページ45
アスラン「あんた…Aにそう言ってもらえて嬉しかった。この人ならきっと俺達の傍にいてくれるって」
貴「アベルト達が望む限り傍に居よう。だけどいいの?親戚の人とかいるんじゃないの?」
アベルト「……そんな人なんていないよ」
貴「……」
アスラン「彼奴らは俺らを嫌ってるから」
貴「じゃあ、いいんだね?」
アベルト「うん」
アスラン「よろしくお願いします。A母さん」
貴「おいおい、母さんはやめてくれ;;まだそんな年じゃない」
アスラン「……わかった」
この子達には何か事情があるようだ。聞くのはまた後にしよう。
今は、話がまとまったし
貴「行こう。俺の家族に合わせてやる」
アベルト「家族?」
貴「あぁ。父さんは知らないが母さんと弟、そして義理の妹と弟がいるんだ」
アベルト「みんな、優しい?」
貴「あぁ。優しいよ?きっとアベルト達を受け入れてくれる」
アベルト「そうだといいなぁ」
アスランと手を繋ぎ、エレン達を探す。
貴(匂いからしてこの辺りなんだけど…)
そこは噴水の近くの小さな家だった。
貴(此処って確か俺が代わりに使っていた家だよな?)
仕事で貯めたお金で親に内緒で買った家。
秘密基地として使っていたのをエレンにバレ、それからエレン達が遊び場として使っていた。
ガチャ…ギィィィッ
貴「ただいま〜」
「「「「…………」」」」
家の中には母さんとエレン、ミカサにキラそして、遊びに来ていたのかアルミンが居た。
母「A?」
貴「うん。そうだよ?母さん」
母「っ、A!」
貴「わっ」
たったの数日しか離れていなかったのに何年も会っていないような感じがした。
貴「母さん……母さんっ」
母さんにすがりつくように抱きつく。
あぁ…母さんの匂いがする。陽だまりのような暖かな匂い。
貴(よかった…よかったっ)
大切な家族を守れてよかった。
エレン「姉…さん?」
貴「エレン…ミカサ…アルミン…キラ…ただいまっ」
「「「「姉さん!!」」」」
貴「ぐふっ」
母さんの次は愛おしい弟と義理の妹に弟。
あぁ、やっぱり心が暖かい。
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作者名:天空の姫君 | 作成日時:2014年9月11日 18時