雰囲気 ページ22
*
Aside
鍵を開けたら、乱歩さんがうちに入ってくる。そして私を見るなり絶句する。それもそのはず。私は死体のように、玄関にうつ伏せでぶっ倒れていた。
「うわぁ、何。殺人現場?」
「殺人現場じゃ、ありま、せん......!」
声を出すのも辛いし、何より体が熱い。乱歩さんはしゃがみこむと、私の額に手を当てた。
「あっつい。熱かな。......はぁ......莫迦は風邪ひかないはずなのにね。」
「仰る通りです......」
21にもなって、自分で体調管理もできないとか......乱歩さんに頭が上がらない。
「ベッド行ってて。其れくらい出来るよね? 冷えピタ探してくるから。それと、探偵社には連絡いれとくね。」
「本当、すみません......乱歩さん」
これは暫く揶揄われても、何も言えない......。うつ伏せの死体状態から、起き上がろうとすると、熱のせいか立ち上がるとフラッとくる。
あれ、これヤバい。倒れそう......!
「っ......!」
息を呑んだ瞬間、後ろからトンと誰かに支えられる。まぁ、誰かと言っても一人しかないのだが。
「っと......A。大丈夫?」
「えっ? あ、はい。あり、がとうございます......」
ん? 乱歩さんだよね。いつもと雰囲気が違うような......熱のせいかな......。戸惑っている私を見て、乱歩さんは首を傾げている。
「......はいはい。心配だからやっぱり連れて行くよ。」
あれ、やっぱり雰囲気違う。
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夜桜柊華(プロフ) - らおらおさん» 有難うございます!! 更新ペースめちゃくちゃ遅いですが、気長に待ってくださると有り難いです! (2019年4月27日 7時) (レス) id: 2ba62656ff (このIDを非表示/違反報告)
夜桜柊華(プロフ) - 坂竹会長さん» 有難うございます!! お気に入りだなんて嬉しいです笑 (2019年4月27日 7時) (レス) id: 2ba62656ff (このIDを非表示/違反報告)
らおらお(プロフ) - 無理せず更新頑張ってください!応援してます! (2019年4月2日 13時) (レス) id: ee472e7980 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 今までの乱歩さんの小説のなかでお気に入りの小説です!!ぜひぜひ更新してください!!今なら絶賛!鼻からケチャップが……((殴 季節の変わり目ですのでお体にはお気をつけて〜♪ 失礼しました_ーд#_;; (2019年3月23日 15時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜柊華(プロフ) - しあ(^.^)/さん» 有難うございますっ!! 更新遅いですが、頑張っていきます! (2019年3月23日 7時) (レス) id: 2ba62656ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅうか x他1人 | 作成日時:2018年9月17日 19時