俺の先生は俺の恋人#3 (ページ33)

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樹side

物音で起きると、ジェシーが居なかった

そして、リビングに向かうと涙を流している彼がいた

大丈夫だと言うジェシーだけど、それは自分に言い聞かせてるような気がした

あぁ、俺、また大事なことを忘れてるんだ…

いつもの俺なら今の彼を救えてるだろうに、今の俺はなんにもできない

もうごめんしか言いようがなかった

それでも、彼はこんな俺の記憶を取り戻すために前向き

俺は逆に励まされてしまった

いつまでもわからないなんて言ってられない

早く記憶を取り戻さないと

…彼のために

翌朝

ジェシーと2人でソファーに座っていると、家の電話が鳴った

ジェシーがでてくれた

ジ「はい…あ、どうも……えっ、あ」

誰からなのかわからず、けどジェシーの表情も明るいわけではない

少し話して、電話を終えたジェシーは続けて北斗に電話した

樹「なに？誰からだったの？」

ジ「先生……犯人が捕まったよ」

樹「犯人、？」

ジ「そう。先生をこんなめにあわせた犯人が捕まったんだって。できれば今日来てほしいって。北ちゃんに連絡したら、今から来てくれるって。」

樹「わかった、ジェシーも来てくれるよね？」

ジ「大丈夫。ちゃーんと行くよ」

さすがに、犯人に会うのは怖い

事件として捜査してるとは聞いてたけど、犯人についてなんて全く考えてなかったから