俺の先生は俺の恋人#3 (ページ25)

今日:23 hit、昨日:0 hit、合計:78,591 hit

25 ページ25

ジェシーside

それから1週間

先生はまだ意識が戻らないまま

俺は全然眠れず、なかなかくまが消えない

寝ても夢を見て起きて、でも抱きしめてくれてた先生がいなくて、また泣いての繰り返しだ

北ちゃんは、俺の欠席理由を体調不良だということにしてくれてて、

俺は1日だけ学校に行ったけど、結局午前中で早退してしまった

だめだめだ

こんなんじゃだめなのに…

怖くて怖くてたまらない、

自分でも、自分の精神状態がヤバいことに気づいてはいたけど、

誤魔化して、

とにかく、早く目を覚ましてくれることだけを祈っる日々が続いた

＿＿

事故から10日が経とうとしたころ

この日は土曜日で、朝から北ちゃんが来てくれていた

そして、待ち続けた瞬間が来た、

樹「……ん、」

ジ「え、」

北「樹？」

先生が、やっと目を開けてくれたんだ

意識が戻った、

助かったんだ

ジ「先生っ、遅いって、」

北「…ほんとだよっ…まだ痛むか？」

樹「ぇ…っと、」

先生はキョロキョロ周りを見渡して、俺と北ちゃんの顔を交互に見て、

困ったような表情になって

申し訳なさそうに、こう呟いた

樹「どちら、さま？」

ジ北「え、…」

先生冗談はやめてよ

なんて、言える雰囲気ではなかった

先生はほんとにわかってないみたいで、なんで病院にいるのかを不思議がった

俺は、頭を鈍器で殴られたようなショックを受けて、また、

ぶわっと涙が溢れてきて、

でも何も言えなかった