俺の先生は俺の恋人#3 (ページ11)

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樹side

夜、

寝る支度を済ませた俺らは寝室に行く

彼は心做しかおとなしい

これは眠いからなのか、それとも、

夢を見るのが怖いからなのか

樹「電気消すよ？横のライトつけて？」

ジ「ん、おっけい」

樹「よいしょ、」

俺もベッドに寝転び、彼に聞いてみる

樹「ジェシー、夢見るの、怖い？」

ジ「あー、んー、まぁね。すぐ起きるんだけど、そのあとがめんどくさいからさ笑」

彼はまた、困ったように笑う

これは精神面でのある種の後遺症なのではないかと思う

あんなに普段は元気が余ってうるさい彼だが、夜になれば夢に怯える

…可哀想だ

樹「まぁ、もしまた目が覚めたらベランダ出らずに俺起こしてね？ベランダ開いてるの見てびっくりするし。ちゃんと起こせよ？」

ジ「わかーった。夢見ないこと願ってね。ありがとう先生！」

樹「いえいえ。じゃあおやすみ。ためしに今日もこっち向いててやるから」

ジ「HEHE､ありがとう…おやすみ」

お前に背を向けて寝るより、向かい合って寝る方が良かったなんて、そんな恥ずかしいことを俺が言えるわけもなく

だからあくまで、彼のためだと言って向かい合って寝る

俺もお前みたいに素直になれたらいいんだけど、

大人になると、自分を変えるのはそうとう難しいみたいだ