02 . おかいもの ページ3
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今日は土曜日で学校がおやすみなので、
お兄ちゃん達とお買い物をするためにショッピングモールに来ています。
二「A、なんか欲しいものあるか?」
『うーんっとねぇ…わかんない!』
二「そっかー、なんかあったら言えよ?」
『うん!』
私は知ってます。
じろ兄が私のためにお小遣いを貯めていることも、
うちがそんなに裕福じゃないことも。
だからわがままは言いません。
その代わりお兄ちゃん達にいっぱい甘えます。
お兄ちゃん達はわがまま言ってもいいんだよって言ってくれるけど、
私にとってはこうして手を繋いで歩くことも、
毎日一緒に寝てくれることも、
全部がわがままなんです。
だから私はお兄ちゃん達にすごく感謝してます。
すると視界に新しいボードゲームが入ってきました。
『あ!』
その方へ走っていきます。
『!さぶちゃん!これ!!……あれ、さぶちゃん?』
いつの間にかお兄ちゃん達はいなくなっていました。
迷子です。
『一兄…じろ兄…さぶちゃん…どこ?』
トコトコショッピングモールを歩き回りますがお兄ちゃん達は見つかりません。
携帯電話は持ってないのでお兄ちゃん達と連絡を取ることもできません。
『どうしよ…』
すこし涙が出てきました。
でも泣きません。
私はもう中学三年生のお姉さんなので泣きません。
またトコトコと歩き始めました。
すると前の方に見慣れた帽子がありました。
『じろ兄!』
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琴葉 - 二郎…夢主ちゃんになんて言葉教えてるのよ…。 (2018年9月26日 23時) (レス) id: cc1af6d8b8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬぬ(プロフ) - やあああ!!!可愛い!!!夢主ちゃん可愛い!!!! (2018年9月17日 14時) (レス) id: 62aeac2e51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅーしゃ | 作成日時:2018年9月9日 16時