08 . あいす ページ12
.
今日は学校がおやすみなので、じろ兄とお散歩です。
『じろ兄、どこいくの？』
二｢そうだな…A、どっか行きたいとこねぇのか？？｣
『ない(即答)』
そもそも今日はずっと寝てるつもりだったのに…
まぁじろ兄と一緒ならなんだっていいんだけどね。
不思議だね。
しばらく駅に向かってぼーっと歩いていると、前の方にアイス屋さんが見えました。
その瞬間、ぐぅっとお腹が鳴ります。
……なんてタイミング。
二｢A腹減ったのか？｣
『うん…』
恥ずかしいです。
二｢じゃああそこでアイス食ってくか｣
『うん！』
わがままは言いませんが、
今回ばかりはじろ兄に甘えることにしました。
お店に入ると、クーラーのおかげで外より少し涼しくなっていて、
あまい匂いが漂っていました。
二｢A、何食べたい？｣
『うーんとね、いちご！』
二｢いちごな。俺どうしようかな…｣
じろ兄がメニューを見ながらうーん、と悩んでいます。
その間にお店の中を見渡します。
お友達同士で来ている人達、
カップルで来ている人達、
そして、
家族。
お母さんとお父さんに囲まれて幸せそうに笑う男の子が目に入りました。
すこし、ほんの少しだけ羨ましかったりします。
嘘です。本当はすっごく羨ましいんです。
でも、それはきっといち兄も、じろ兄も、さぶちゃんも。
みんな一緒なのを知っています。
みんな分かっていて、言いません。
寂しいのはお互い様だから。
時々考えます。
お母さんがいたら。
きっとかわいい洋服を着せてくれるんだろうな。
美味しいご飯を作って、おうちで待っていてくれるんだろうな。
お父さんがいたら。
休日は一緒に遊んだりするんだろうな。
お勉強分からないところを教えてくれるんだろうな。
って。
でも、ネガティブになっちゃいけません。
だって私には大切なお兄ちゃん達がいるんだもの。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 190人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琴葉 - 二郎…夢主ちゃんになんて言葉教えてるのよ…。 (2018年9月26日 23時) (
レス) id: cc1af6d8b8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬぬ(プロフ) - やあああ！！！可愛い！！！夢主ちゃん可愛い！！！！ (2018年9月17日 14時) (レス) id: 62aeac2e51 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みゅーしゃ | 作成日時：2018年9月9日 16時
