山田さん家には妹がいるらしい。[ヒプマイ]

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『さぶちゃ、さぶちゃ』


後ろからぎゅっと抱きつくと、さぶちゃんは少し驚いて

三｢うわっ！な、なに！？｣


と慌てていました。楽しい。



『あのね、さっき練習の時さぶちゃん見えたの。だから遊びに来たよ！』


三｢そっか、お疲れ様｣


そう言って頭を撫でてくれました。



『さぶちゃん次何出るの？』


三｢僕は…｣


さぶちゃんが言いかけた時、近くの男の子の話す声が聞こえました。


男1｢おい見ろよ、山田｣


男2｢んだあれ…普段クソ大人しいのに女に対しては愛想振りまくとか…｣


どうやらさぶちゃんの悪口を言っているよう。


許せません。私の大事なさぶちゃんの悪口言うなんてサイテーです。



『ねぇ』


気づけば男の子達に話しかけていました。


もうあとには引けません。



男1｢な、なんだよ｣


『さぶちゃんの悪口言ってたでしょ』



三｢お、おいA…｣


男2｢言ってねーし。てかお前誰だよ｣



『私はさぶちゃんの妹！！さぶちゃん傷つけるなんて許さないんだから！！』


更に男の子に近づいて耳元でこう言いました。


『私の兄貴ちょっとでも傷つけてみろ、そのツラぶっ潰してやんよ…』



またパッと顔を引いて元の位置に戻ると


『もうっ！次言ったら許さないからね！ほら、さぶちゃん行こ』


三｢う、うん｣



男の子たちはそのまま動きませんでした。



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その後、さぶちゃんに何を言ったのかと聞かれましたが

『内緒』

と言って教えませんでした。



ちなみに、あの言葉はじろ兄が教えてくれたもので、


二｢いいか？もし誰かに悪口言われたり嫌なことされた時はこう言うんだぞ。


｢てめぇのツラぶっ潰してやる｣


ってな。｣


やっぱりじろ兄はすごいです。効果てきめんです。



帰り道、さぶちゃんと一緒に帰ります。


三｢A、今日はありがとう｣


『うん！』



私はさぶちゃんが大好きです。



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