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じろ兄は結局悩みに悩んでチョコミントに決めました。
私はチョコミントは少し苦手です。
『じろ兄、チョコミントっておいしいの?』
二「ん?まぁな。食べてみる?」
『う、うん』
もしかしたら少しは克服出来ているかもしれない。
そんな淡い期待を持って、じろ兄のアイスを1口もらいました。
口に入れた瞬間、スーッとしたミント特有の味が広がります。
『ぷぇ…』
ついつい変な声が出てしまいました。
二「ははっ、Aにはまだ早かったかな」
『じろにぃ…すーすーするよ〜』
二「そうだな〜。あ、Aの1口もらっていいか?」
『うん!いいよ!』
するとじろ兄は私が次に食べようとしてスプーンに乗せていたアイスをそのまま食べました。
『ッヒョォッ』
こんどはどこかの誰かさんみたいな声が出てしまいました。
二「うーん、やっぱりうまいな」
じろ兄は平然としていますが、私は心臓バクバクです。
だって…だって…
これは!あーんというやつなのでは…!?
二「?どうしたんだ?真っ赤になって」
『え!?赤くないよ!?』
そう言うとじろ兄は私の顔を覗き込んでほっぺに手を添えます。
二「嘘だぁ。ほら、真っ赤じゃん」
『か、かかか辛いだけ!!!』
二「辛いの!?」
わけのわからない言い訳をしてしまいましたが、今の私にはこれが精一杯なのです…。
くははは、と笑うじろ兄はとってもかっこよくて、
さっきとは違うドキドキが胸の奥から聞こえました。
これは、なんだろう。
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琴葉 - 二郎…夢主ちゃんになんて言葉教えてるのよ…。 (2018年9月26日 23時) (レス) id: cc1af6d8b8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬぬ(プロフ) - やあああ!!!可愛い!!!夢主ちゃん可愛い!!!! (2018年9月17日 14時) (レス) id: 62aeac2e51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅーしゃ | 作成日時:2018年9月9日 16時