05 . 二郎編 ページ7
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私は暇なのでじろ兄のいるリビングへ行くことにしました。
『じろ兄〜』
二「お、A。どうした?」
暇ですることがない事を伝えると、
二「そっか〜、じゃあ俺とアニメ見るか?」
『うんっ!!』
私はじろ兄とアニメを見ることにしました。
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今じろ兄が見ているのは、最近流行りのもので、
この間いち兄がらのべ?を読んでたのを覚えています。
主人公であるドジっ子なまほうしょーじょが
旅の途中で色々な仲間に出会って…
っていうよくあるパターンの話。
でも主人公の成長っぷりが感動するとかなんとかでいち兄もじろ兄も今ドハマリしているんだとか。
ソファに座ってテレビに釘付けになっているじろ兄の横に座ると、
私はじろ兄の顔を見ました。
じろ兄はアニメに集中しているので見ていることに気づきません。
すこし気だるげなタレ目、長いまつげ。
右左で違う色の綺麗な目。
大きな背にしっかりとした体。
涙ボクロがちょっとセクシー。
そんなことを考えているとじろ兄が気づいてこっちを向きました。
二「ん?どうした?」
『じろ兄はかっこいいね』
素直に思ったことを口にすると、
『え!?あ、ありがとう…Aも可愛いよ』
真っ赤になりながら頭を撫でてくれました。
『お兄ちゃん、おひざ借して?』
二「お?いいよ、おいで」
じろ兄のおひざの上に座ると手がお腹の周りをぐるっとしてぎゅってしてくれました。
その手の上に自分の手を重ねました。
背中に感じる体温と鼓動が優しくてついうとうととしてしまいます。
気づいたらもう夜で、いち兄が帰ってきました。
『んぅ…あれ、じろ兄?』
まだ後ろにじろ兄がいますが、返事がありません。
くるっと後ろを向いて、じろ兄の体に向き合うようにすわると、
じろ兄がニコッとして
二「おはよう、A」
と言って、また頭を撫でてくれました。
頬に添えられた手に擦り寄ると、じろ兄はおでこ同士をコツンとして、
またまた頭をわしゃわしゃと撫でてくれました。
顔が近いです。
一「おーい!飯できたぞー!」
いち兄の声がします。
するとじろ兄は顔を上げて立ち上がりました。
いち兄が待っているダイニングへと向かうじろ兄の背中を見て、顔を真っ赤にして私はこう思いました。
『じろ兄はずるい…』
とね。
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琴葉 - 二郎…夢主ちゃんになんて言葉教えてるのよ…。 (2018年9月26日 23時) (レス) id: cc1af6d8b8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬぬ(プロフ) - やあああ!!!可愛い!!!夢主ちゃん可愛い!!!! (2018年9月17日 14時) (レス) id: 62aeac2e51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅーしゃ | 作成日時:2018年9月9日 16時