【進撃の巨人】 NTEOTW KYHU season3 (ページ17)

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番外編：高熱と寂しさⅡ ページ17

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次の日の朝に様子を見に来たときは同じように眠っていた。
まだ、熱が下がっている様子もなく食事も摂れる状態ではなかったため、傍の机に飲み水だけ置いて起こさずに部屋を出た。

今日も調査兵団は、様々な仕事に追われており、次に医務室へ来れたのは日が沈んでからだった。こんなにも病人を放っておくならば、他の負傷者達の集まる場所へ連れて行くのが良いとは思うが、何故だかそれは避けたかった。

医務室の戸を開けると、ベッドの上にウィルの姿はなく、戸が何かに引っかかって最後まで開かない。暗い医務室を見渡し、自分の足元を見るとウィルがうつ伏せに倒れている。

「おいｯ！大丈夫か？」

すぐにしゃがんで抱き起すと、ウィルは弱々しくリヴァイの胸に顔を埋める。

「兄さんが...起きたら兄さんがいないんだ

＿＿＿＿＿兄さんが居ないとまた一人ぼっちになってしまうｯ」

兄を探すために医務室の外を目指したのであろう。しかし、こんな身体の状態では動くことも立つこともままならない。

「おい、目を覚ませ

お前の兄貴はもう…もう死んだんだろ？」

リヴァイの言葉でウィルは現実に引き戻される。
平静を取り戻したウィルをベッドの上まで運ぶと、熱を帯びた瞳が今度はリヴァイをしっかりと捉える。

「ねぇ、リヴァイ

私は死神かもしれない」

「何言って…ｯ」

「私の周りの人はみんないなくなってしまうんだ」