【進撃の巨人】 NTEOTW KYHU season3 (ページ14)

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番外編：酔い醒ましにⅠ ページ14

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「リ〜ヴァイっ〜！！」

陽気な声でその名を呼ぶのは、

そうウィル・スメットである。

わずかな街灯の下で街の人は寝静まった夜道を歩く二人の影。

先程から右へ左へと覚束無い足取りの彼女を見て、何度ため息を零したか…。

「きゃっ…！」

ついには足を滑らせて尻もちを着きそうになった彼女の首根っこ掴んで、転倒を阻止する。

「おい、いい加減にしろ。」

いつにも増して低音の声を出すが、そんなこと気にもせず、緩んだ顔でリヴァイの顔を見上げる。

「綺麗なお顔ね〜」

「はｯ…？！」

思いもよらないその言葉に、音にならない声を発してしまう。

酔っ払った彼女に調子を狂わされ、リヴァイはやれやれというように頭に手を当てた。

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今から数時間前、まだ街が賑わい、街灯の明かりも必要なかった頃＿＿＿＿＿＿

「リヴァイ、呑みに行こう！」

一日の訓練が終了し、装置の手入れを一人行っていると、突然声をかけられる。

明日は非番なんだ、と言うウィルは明らかに気分が良さそうである。こちらの予定はお構い無しかと思うが、リヴァイも次の日は非番であったことを思い出す。
誘いはそれを知ってのことなのか、単なる偶然なのか…。

特に断る理由はないかと思うが、

「…てめぇは酒飲めねぇだろが？」

いつの日かの事を思い出す。

「飲めなくは…ない

でも！せっかく明日非番なんだから良いでしょ？」

結局、押しに負けて＿＿＿＿いや、素直になって行くことに決めたリヴァイは、約束の酒屋へ向かった。

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先に着いて、入口で待っていたウィルは、リヴァイを見つけると大きく手を振る。

同じ兵舎から向かうのだから、わざわざ酒場で待ち合わせる必要ないのではないか、という心を読んだかのようにウィルは言った。

「外で待ち合わせた方が、デート(・・・)っぽいでしょ？」

「……デート…？

まぁ、悪くはねぇな」

らしくない会話をすると共に頬を赤らめ、沈黙が続く。

「まっ、入りましょうか」

「…あぁ」

以前は、数口飲んだだけで眠ってしまったウィルだったが、今日は一杯飲みきっても眠ることは無かった。

が、2杯目を飲み始めた頃、高揚した気分を理性で抑えることはできず、独特の浮遊感から抜け出せずにいた。