【進撃の巨人】 NTEOTW KYHU season3 (ページ13)

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28 繋がり③ ページ13

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「ミラン！

何故あなたがここにいるの？」

朝方、訓練の準備のために所属期関係なく、訓練兵たちがあちこち行き交う。昨日から、訓練兵団に入団した訓練兵たちはひとつ上の人を真似て支度を行う。

そんな慌ただしい雰囲気の中、手を止めてウィルは強い口調で声を上げた。

昨晩＿＿＿＿＿

「期待のスメット二世だな！」

夕飯の時間に、あまり話したことのない男子兵士がそう言っているのが聞こえた。

スメット二世…？

「今…なんて？」

「え？ミラン・スメットってお前の妹だろ？
昨日の入団式にっ……」

就寝時間になって、ベットに入っても男子兵士の言葉が頭から離れなかった。妹がここに来るはずない、だけど事実、妹はここ(訓練兵団)にいる。

あまり眠れない夜を過ごして、冴えない頭で訓練の準備を行っていると、見間違えるはずもない妹の姿が目に飛び込んでくる。

「姉さん…？姉さん！久しぶり！」

「久しぶり！じゃないわよ」

「私も兵士になることにしたの」

「そんな簡単に…貴方が兵士になれるわけないでしょｯ！

それに、おばさんは？おばさんが良いって言うはずない」

身体の弱いミランが兵士になるなんて、そもそも訓練についていけるはずがない。せっかく、手術もして長い療養生活が終わったのに、また苦しむ姿をみたくない。

訓練兵団を諦めさせるために必死で、ミランの気持ちなんて考えていなかった。

「姉さんはいつもそうだ

駄目だ無理だって、私のやること否定して。」

「それはｯ…！」

「父さんだって、兄さんだって
姉さんのことばかりで、誰も私の事なんて見てくれていなかった！！」

違う、逆だ。
父さんも兄さんも、おばさんだっていつもミランのことばっかり。我慢して寂しい思いをしていたのは私の方だ。

「な、にを…言ってるの…？」

弱々しい途切れ途切れの言葉しか出てこなかった。

ミランはポロポロと大粒の涙を零す。
ほら、今だって泣きたいのは私もなのに先に泣いて。

「まあまあ、お二人さん
姉妹喧嘩はここら辺にして

訓練も始まるから、ねっ？」

ハンジに止められ、そこまでで終わったが私たち二人の間で何かが崩れてしまったのは間違いなかった。