百十一話 ページ30
「…身を隠しておけ」
信長くんの背中を押す黒田くんの言葉に頷いて3人で身を隠す
「捜したぜ」
「ふぅ…やっぱり、お前だったのか」
『この声が…裏切り者?』
「きっとそうですが…一体どなた?」
聞き覚えのある声だが顔が出てこない。みやびちゃんも首を傾げたが信長くんに黙らされて大人しく耳を傾ける
「一緒にPBB作戦…潰そうぜ。なぁ?黒田」
『あ、この声って…』
「井伊くん⁉︎」
「うつけが…」
作戦中に怪我を負わされた井伊くんが裏切り者…?ということはあの頭の怪我は自作自演…?
どんどん明かされる事実に頭が追いつかない。
「そもそも龍造寺は犯人じゃない。あいつにお前を一撃で仕留めることなどできない。他の連中も作戦の真っ最中…誰も手を出せなかったはず」
私が解せていないのを分かってなのか順を追って説明する黒田くんに私の頭も少しづつ事の全貌を理解して行く
「だが、ただ1人例外がいた。」
「被害者を装った俺自身ってことか。」
ハハハ…と笑って全てを読んでいた黒田くんを褒める井伊くんは階段を少し登り、黒田くんと向き合った
「そんな頼れるお前に一つやってもらいてぇ事があるんだよ」
「ほぉ、早速か」
「アイツを…Aをこっち側に付かせてくれ」
「…家康側に?Aを…?」
井伊くんの提案に流石の黒田くんも不審がっている。
階段の上で息を潜めている私達もお互い顔を見合わせて首を傾げ合った
「井伊、お前もアイツの家康嫌いを見た事があるだろう?Aを誘うのは無理だ」
「そこを何とかするのがお前だろ?いくら家康嫌いのAでも黒田の願いはすぐ断らねぇよ」
『まぁ…すぐには断らないよね』
「そこはちゃんと断ってください!」
「検討はしてやる。…が、何故そこまでアイツに拘るんだ」
「っそ、そりゃあお前、あ〜、あれ、アレだよ…」
黒田くんの問いに先程まで普通だった井伊くんが分かりやすくうやむやな事ばかり答えるようになった
何か隠そうとしてるなら分かりやすすぎるぞ…
「…俺はもう、アイツが泣いてる所見たくねぇんだよ」
「だから…家康側に誘うと?」
「敵対して家康に振り回されて泣くよりはこっち側にいる方が…アイツの為にも良いはずだ」
「家康側に付くと言うことは、Aがっ、自由に泣く事も笑う事も出来なくなる事だと…それを分かって"Aの為"と、言っているのか…⁉︎」
いつもの冷静な声ではなく、怒りを含んだ声で井伊くんに問いただす黒田くんに少しだけ泣きそうになった
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オタくん♀(プロフ) - 完結､､､だと､､､そんなーーー‼︎(T ^ T) (2023年1月2日 23時) (
レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - …ん？お、終わり…だと？嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ (2023年1月2日 22時) (レス) @page44 id: 940717e19b (このIDを非表示/違反報告)
オタくん♀(プロフ) - 何度も見ています！何度見ても面白いし胸がキュンキュンしちゃうぐらい大好きです!更新頑張って下さい！ずっと待ってます！😄 (2022年11月21日 22時) (レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
真子ちゃん(プロフ) - 待ってます (2022年11月14日 15時) (レス) id: 955c1a3158 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 何度見ても面白いです😍更新頑張ってください！！待ってます！！ (2022年11月9日 23時) (レス) @page44 id: c191c4b3ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：間取り | 作成日時：2022年9月10日 14時
