百三話 ページ22
羽織を掛けられているので確認できないが周りから気配が去って行った…気がする。
羽織の上から信長くんに頭をぽんぽんと撫でられ、安心してホッと息を吐くと、落ちていた涙も止まった
「みやび、貴様を見て少しだけ近づけた気がする。…和の心に」
「信長くん…」
上から聞こえるそんな会話に耳を傾けていると暖かかった信長くんの体が少し離れ、羽織を持ち上げられた。
そしてそこから見えたのは信長くんの少し困ったような笑顔だった
「Aもよく頑張った。…だからそんなに泣くな」
そう言われ、少し恥ずかしくなった。まだ濡れている頬を手で拭い、パチンと両手でほっぺたを軽く叩くと信長くんは優しい眼差しで私を見つめた
「ん、もう大丈夫なのか?」
『いや…泣いてブサイクになったからダメ』
「…そうか、じゃあもう少し隠しておけ」
一度、私から視線を外して教室内を見渡した後に再び肩を強く抱いて教室の外へ連れ出してくれた
その後の教室では…
「良い調子ですわ信長くん…!」
日下部みやびは目の前で起きた少女漫画のような展開に目を輝かせていた。
本音を言うと後を追いかけて見続けたい気持ちだが2人でしか出せない雰囲気もあるだろうと踏みとどまった
…それよりも大変なのはクラスに残された者達だ。
Aに詰め寄った今川は信長の介入により気まずそうにクラスを出て行ったが、Aに声をかける事もできずただ信長に肩を抱かれるAの背中を見送ることしかできなかった哀れな男達。
みやびは通夜のような教室内に思わず苦笑いしてしまった
「あ、あかん…Aちゃん泣いとった、慰めなあかんかったのに、俺、おれ……。あぁ…絶っ対に今、Aちゃんと信長ええ空気になっとるわ…もう手遅れや、」
「やめろ秀吉それ以上言うな」
頭を抱えてブツブツと呟く秀吉にいつになく暗く、悔しそうな顔をする伊達
「つか、酒井お前詰めすぎだろ!」
「はぁ⁉︎俺かよ!さ、榊原の方がAちゃんの肩掴んでたじゃねぇのか⁉︎」
「いや、俺はお前の言葉を信じてAの肩掴んじまったんだからな⁉︎」
「の、信長まで行っちまった…大丈夫かよ…」
責任のなすりつけ合いをしあう徳川四天王…本多は信長の心配が優先しているが、騒がしいのに変わりはないがどこか気まずそうだ
＿＿＿＿＿＿
まだ少し続きます
後、マジでクソくだらない余談ですが、間取りの中の酒井くんは女の子に"ちゃん"を付けるタイプです。
それのが好きだ！！
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オタくん♀(プロフ) - 完結､､､だと､､､そんなーーー‼︎(T ^ T) (2023年1月2日 23時) (
レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - …ん？お、終わり…だと？嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ (2023年1月2日 22時) (レス) @page44 id: 940717e19b (このIDを非表示/違反報告)
オタくん♀(プロフ) - 何度も見ています！何度見ても面白いし胸がキュンキュンしちゃうぐらい大好きです!更新頑張って下さい！ずっと待ってます！😄 (2022年11月21日 22時) (レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
真子ちゃん(プロフ) - 待ってます (2022年11月14日 15時) (レス) id: 955c1a3158 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 何度見ても面白いです😍更新頑張ってください！！待ってます！！ (2022年11月9日 23時) (レス) @page44 id: c191c4b3ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：間取り | 作成日時：2022年9月10日 14時
