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百四話 ページ23

そんな騒がしい徳川四天王とは打って変わり、上杉はいつも通り目を閉じて瞑想をしている

「意外です…上杉くんはもっと深刻そうな顔をされると思っていましたわ…」

普段Aに対してデロデロに甘い上杉を見てきたみやびは少し意外そうに呟いた

「おい見ろよ、Aにベタ惚れだった上杉はな〜んも感じてねぇみたいだぞ」
「マジかよあいつ」
「あの恋心は偽物か〜?」

身内で騒いでいた井伊も動じていない上杉に気付き揶揄うように声を上げた。…が、ピクリとも動かない

Aに対する気持ちを馬鹿にされて黙っている彼ではないはずだが、今日はいつにも増して瞑想に集中しているのか…?


「ま、マジで何も思ってねぇのかよ」
「…なんとか言えよ‼︎」

無視され続けた井伊が上杉の胸ぐらを掴み、椅子から立ち上がらせたが…それと同時に顔を引き攣らせた




「こ、コイツ気絶してんじゃねぇか…」
「嘘やろ座ったまま⁉︎」
「やっぱ1番ダメージ食らってんな!」

自身の不甲斐なさ、信長に抱かれるAを見て上杉は流石に意識を飛ばしていた。
井伊もそ…っと椅子に座り直させて席に戻って行った

心臓が止まらなかっただけまだマシですね。とみやびは静かに頷いた。
一方、絶望ではなく仲の修復を望む者も居る


「なぁ、女子って何が好きなんだ?」
「そ、そりゃあふわふわで…ピンクで…」
「前田も毛利も安直すぎ、相手はAだよ?」
「確かに…」
「やっぱ唐揚げだろ‼︎」 「…嘘だろ?」

嬉々として答える前田に疑うことなく「うむ。」と頷く毛利に真田は頭を抱えた
ショックから立ち直り、プレゼントで仲直りしようと考えているようだが女子の好きな物が分からず四苦八苦している。


「た、竹ちゃん、Aちゃん泣いとったばい…」
「チッ…言われなくても分かってんだよ」

またその背後では窓際に立つ竹中の周りを涙目の龍造寺がワタワタと走り回っている
一見、龍造寺しか慌てているようにしか見えないが竹中も何処か焦っているように見えた


混沌としたクラス内に「みやびは少しは反省してください。」と教室を一瞥する。すると今までどっしりと椅子に座っていた加藤が腰を上げた


「男がいつまでもウジウジと…女々しかばい‼︎」
「か、加藤…」

小さく頭を抱えた秀吉が名前を呼ぶと、チラリと一瞥して再び前を向き直した



「A本人もおらん所で勝手に反省、喧嘩して責任ん押し付け合い…まずは謝罪が1番やなかとか⁉︎」

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オタくん♀(プロフ) - 完結、、、だと、、、そんなーーー‼︎(T ^ T) (2023年1月2日 23時) (レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - …ん?お、終わり…だと?嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ (2023年1月2日 22時) (レス) @page44 id: 940717e19b (このIDを非表示/違反報告)
オタくん♀(プロフ) - 何度も見ています!何度見ても面白いし胸がキュンキュンしちゃうぐらい大好きです!更新頑張って下さい!ずっと待ってます!😄 (2022年11月21日 22時) (レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
真子ちゃん(プロフ) - 待ってます (2022年11月14日 15時) (レス) id: 955c1a3158 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 何度見ても面白いです😍更新頑張ってください!!待ってます!! (2022年11月9日 23時) (レス) @page44 id: c191c4b3ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:間取り | 作成日時:2022年9月10日 14時

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