検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:64,386 hit

7 ページ7






A「ふふっ、生地が美味しい」




まだフーフーしてる有岡は、熱いのが苦手なのは変わってない。

私の顔を見て我慢できなくなって、恐る恐る口に運んでいる。

そういうところは、可愛い。





有岡「うん、美味い!」





口の端にトマトソースをつけてるのが、わざとだとしても、可愛い。

半分ずつペロリと食べ、大満足で店から出た。





A「美味しかったから、また来ようね」





有岡「ってかさ、お金!」





A「いいじゃん、お誕生日なんだし」





口をとがらせたまま運転席に入り、すぐにエンジンをかけ始めた。

私が助手席から入ると、こっちを見て何か言いたそう。





A「ん?」





有岡「いやさ、これからもずっと一緒にいたいから、片方が出すのやめたい」





A「でも、この前、春休み最終日はご馳走になっちゃったじゃん」





有岡「んー。

  ちゃんと考えるから」





A「うん」











金の切れ目が縁の切れ目になるのは怖い。

それは私も思う。

こんな遠くに来てしまった手前、その後どうしたらいいか悩むと思うし。





まだ、返事もしてないのにそんな事考えて。

きっと有岡に突っ込まれるだろう。





車が出発して、スマホで餃子の作り方を調べた。





A「スーパー寄ってくよね」





有岡「そうだけど、運転の練習しなくていいの?」





A「えっ」





有岡「面倒くさいとか思ってんだろ。

  もう雪もないんだし、やった方がいいって」





A「分かったよ」






車はマンションに戻る事になった。

自分の運転中は、あまり世間話をする余裕はないから。

有岡の助手席では、自由気ままに話が出来るのがいい。





A「ねえ、思い出した!

  こっちでは、唐揚げって言わないじゃん」






有岡「あー、なんだっけ。

  ザンギとか言うんだよな。

  じゃあ、俺らも唐揚げって言うの禁止な」






A「いや、別にどっちでもいいじゃん」






有岡「ダメ!

  あいつの好きな食いもんとか、俺は食わねえからな」






A「もうさー、何とも思ってないし。

  分かった。ザンギね。

  あっ、じゃあザンギにする?夕飯」






有岡「ダメだろ。

  俺の脳と口が餃子だって」





やっぱダメか。

レシピを保存して、それをもとにスーパーに向かった。









8→←6



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (377 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1238人がお気に入り
設定タグ:有岡大貴 , Hey!Say!JUMP , Daiki
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:やまぱん | 作成日時:2019年6月20日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。