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レシピ通りの買い物と、今日は本物のビールをカゴに入れた。
副菜に考えたものも合わせて、随分買ってしまった。
なんだかんだで有岡がお金を出したのは気になるから。
さっき、ピザ屋で怒ってたのも分からなくもない。
帰りにケーキ屋さんに寄った。
4号サイズのホールケーキに、プレートもお願いしておいた。
小さくても、やっぱりウキウキする。
そして、有岡が「買ってもいい?」って一緒に出したサブレを、さっそく車の助手席で食べ始めた。
A「どお?
チューリップサブレを思い出したんでしょ?」
有岡「あ、やっぱ分かる?
あーー、なんか違う。
ちょっと食ってみて」
食べかけのサブレを私に差し出してきたから、恥かしいけどそのままパクッて食べてみた。
A「んー、チューリップサブレはもう少し軽いよね」
有岡「そう!残念!」
A「また探そうね」
有岡「うん」
エンジンをかけた。
有岡、千葉に帰りたいのかな。
そんな事を思いながら、車を発進させた。
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有岡「駐車、上手くなってきたな」
A「そお?」
なんだか褒められて、ちょっと嬉しい。
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ただいま、と二人でうちに帰ってきた。
スーパーの袋をダイニングテーブルに置き、ビールを冷蔵庫にしまっている。
A「まだ四時過ぎだけど、作り始めていい?」
有岡「早くない?
夜は長いんだし、ちょっと休もうよ」
A「え……うん」
実は、今日、大切な話をしたいと思ってて。
だから、緊張も手伝って、予定が押さないようにと焦っている。
A「やっぱ、餃子以外のものを作り始めるね」
有岡「うん、いいけど」
有岡はソファーに座り、スマホを見ている。
そして、タブレットを見ながらの料理は、なんと一時間半くらいかかっていた。
A「ねえ、有岡。
餃子作り始めようと思うんだけど」
案の定、ソファーで横になって寝てしまっている有岡の体を揺らしてみた。
起きなかったら、一人で作ろうって思ってたのに、目をこすりながら、上体をゆっくりおこした。
有岡「何時?」
A「そろそろ六時」
有岡「えっ」
やっぱりビックリするよね。
有岡「なんか、いい匂いしてる」
寝ぼけてるのに、鼻は起きてるんだ。
A「キャベツとニラは、切ってみたんだけど」
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作者名:やまぱん | 作成日時:2019年6月20日 23時