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薄い白い紙につつまれているのは、紺色のスーツだった。




その他の紙袋には、黒いちゃんとした革のバッグと、ダイキ用のオシャレ着だった。





大貴「こんなの送って、嫌味っぽいかと思ったり、持ってるとは思ったんだけど。

  これから、ダイキの入園式とかにも着れるし、何着あってもいいかなと思って」






A「素敵!

  大ちゃんの趣味好きだから、気に入ったよ。

  これなら、大ちゃんのご実家に行っても、恥かしくないね」





大貴「別に、全然恥ずかしくないけど、きっと頭悩ますかなって思ってさ。

  俺なんか、運動会の格好で挨拶しちゃったけど、Aは、気にするかなって思って」






A「ダイキ、着てみよっか。

  蝶ネクタイとか、したことないもんね」





ダイキ「うん!」




水色のワイシャツに蝶ネクタイがついていて、下はグレーの半ズボン、エンブレムのついたVネックの紺のカーディガンだった。


きっと、大ちゃんも小さい頃、こんなの着てたんだろうな。


子供服の有名なブランドの物だった。


やっぱり、すごい・・・






大貴「ダイキは、俺が着せるから、Aも着てみてよ」





A「うん・・・」




寝室にスーツを持って、パジャマからそれに着替えた。


高いスーツは、しっかりしていて、着心地もいい。


まだ、バツが付く前の独身の頃は、こんなの着てたのを思い出した。





リビングに戻ると、ダイキもカッコよく仕上がっていた。





大貴「おぉ、いいねー!

  二人並ぶと、またいいね!」





恥ずかしいけど、嬉しくて。


こういうの選べるセンスもすごいと思う。


ダイキは窮屈そうに、テンションは低めだった。





A「もう、眠いのかね。

  ダイキ、かっこいいよ。

  また今度着ようか」





ダイキ「もう、脱ぐ!」





二人とも、いつものパジャマ姿にすぐ戻り、今日はいつものように絵本を読んで寝る事にした。





大ちゃんがいると、興奮するから、今日もあっという間に寝てしまった。

ホントにいい子だ。




背中側を見ると、大きい方の大貴も、寝ていた。




起こさないと怒られるかなと思ったけど、大ちゃんの布団に入り、ほっぺにチュッてして、そのままくっついて寝る事にした。





大ちゃんと過ごす誕生日前日・・・





本当に幸せだった。








 

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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年11月5日 12時

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