一児の母が薄桜鬼の世界へ！？母は強し！《薄桜鬼》 (ページ36)

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第十章ページ36

「そしたら、その着物？脱いだらこれに袖通してくれるかな？」

「わかった」

私は服を脱いで下着姿になると、視線を感じ千鶴を見る
そこには不思議そうな顔をした千鶴がいたため、思わず首をかしげる

「千鶴？どうしたの？」

「へっ！？あ、あのっ、その着ているもの見たことがなくて...」

「あぁ、そっか。この時代はまだ無かったね。これはこの時代でいう湯文字かな」

「へぇ、な、なんか色っぽいね」

「そう？何赤くなってんの千鶴」

「え、だっ、だって！初めて見るから...」

顔を真っ赤にしながらおどおどしている姿はとても可愛くてつい悪戯心が芽生える
ニヤリと笑いながら私は千鶴に思い切り抱きついた

「えっ、夕奈ちゃん！？」

「ん？いやー、千鶴可愛いなぁと思ってさ」

「かっからかわないでよ！恥ずかしい....」

ゆでダコのように真っ赤になりながら、反論して来る姿を見て男だったら確実に襲ってるな、なんて事を思っていれば千鶴が急に後ろに一歩下がったため支えきれず体制が崩れてしまい

「え、ちょっ、わぁ！！！」

「え、きゃあぁ！！」

ーーーードンッ！！！

二人して床に倒れてしまい、はたから見たら私が下着姿で千鶴を押し倒しているようにしか見えない

千鶴に怪我がないか確認しようと口を開いた瞬間

ーーースパーンッ！！！

「千鶴！夕奈！凄い音がしたが一体どうし......っ！！？？」

勢いよく障子が開け放たれ入ってきたのは外で待機していた左之さんでした、まる