一児の母が薄桜鬼の世界へ！？母は強し！《薄桜鬼》 (ページ44)

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第十二章ページ44

「原田さん、お待たせしました。後、さっきは変なものを見せてしまってすみませんでした。目を汚してしまって申し訳ないです」

外で待っていた左之さんにさっきのお詫びを口にした後、軽く頭を下げる

「いや、そんな事ねぇけど、俺の方こそ悪りぃ。断ってから入らず、急に入っちまったから...。その、本当すまねぇ」

何故か左之さんも頭を下げてきて私は戸惑いながら、頭をあげるよう言い「じゃあ、おあいこってことで」と笑って

「おあいこじゃねぇだろ！女のあんな姿を見ちまったんだ...すまない」

左之さんはバツが悪そうな顔をしながら少し俯いている
そんな左之さんを見て思わずクスリと笑ってしまい、私は俯いている左之さんの顔を覗き込みながら言う

「私もあんな格好をしていたのが悪いんです。だから、大丈夫です。おあいこですよ」

「っ、けどよーーー！！「そこまで言うなら忘れて下さい、さっきの事。そしたら許します！」ーーわかった」

食い下がる左之さんに苦笑が漏れるが、ならばと条件を出してみればあっさりそれを承諾して
それを聞いて私は満足して行きましょうかと言った後千鶴にお礼を言って歩き出した

第十ニ章
￣￣￣￣

(忘れてもらわないと恥ずかしくて死ぬ)

(本当は忘れられるわけねぇだろ)