影竜は彼女を溺愛しているようです2【FAIRYTAIL】【剣咬の虎】

75話〜エクリプス〜 ページ28

意を決してわたしは








あ「…わ…かった」








ｽｩｰｯと吸い込む様に影を口にした





するとローグの魔力が体に入ってきて

体の中で2つの属性が混じるのを感じた









未ロ「あ"ぁ…最後に…会え…て…よかっだ…
あり…が………う…ありが……

すまな…弱く…で………


だがどう…か……どうか約束を……っあ"」




あ「約束…？約束って何！？？」






未ロ「生…きて……


この時代の俺と…共に"……







ずっと


愛し…て……るっ」









微笑みながら一筋の涙を流す









それを最後に未来のローグは断末魔とも呼べる叫び声を上げて


わたしはそれをどうすることも出来なかった






その声が収まる頃には

さっきまでの彼はいなかった




その代わりに


鋭い目…殺意を放ちながらこちらを見る

別の彼がそこにいた







未ロ「………」







自分の魔力ではない


ローグの魔力が体内で混ざる感覚に苦しさを覚えながら



目の前の人物を睨みつける







あ「…あんた誰」



未ロ「何を言っているんだ？
自分の恋人が分からないと？」



あ「違う…」







外見はさっきまでと変わらない




でも明らかに違う…





別の誰かがいる



何かに取り憑かれたような…








あ「わたしの知ってるローグはわたしの事をそんな目で見ない


誰だあんたはっ！！」



未ロ「俺は未来のローグ

そして影…





…運命を司る影」









また運命？


さっきのドラゴンといい彼といい…






影って…


ローグの魔法？

でもなんで…








未ロ｢さて、お前が俺の目の前にいるならば


今すぐやらなければならない事があるな｣








そう言いながら1歩近づいてくる




それに合わせ1歩下がる








あ｢何が｣









未来のローグは言った






"逃げろ"と









未ロ｢お前が生きていると都合が悪い



どうも意思が揺らぐ




お前を殺したくない俺が邪魔をする


また正気を取り戻しでもしたら面倒だ｣









未来のローグは



約束してと願った






"生きて"









未ロ｢この先こんな事が何度も起きては計画に支障をきたす



だからお前には必ずこの場で





死んでもらう｣









それらはどちらも同じ顔で




同じ声で




でも別の人物から言われた言葉









あ｢そうだね






…約束するよ



ローグの為に



意地でも生きてやる｣









生…きて







＿＿モード星影竜＿＿

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