私の一生解けない問題 (ページ5)

今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:328 hit

4 ページ5

佳主馬side

佳主馬「ひなのバカ……」

ふとそんな言葉が溢れた
だって撫でられても抵抗なかったし……すり寄ってたし……あ"ぁもう！感情がぐちゃぐちゃだ……

佳主馬「はぁ……」

溜め息をつきつつOZを開く

＿1時間後

《YOUWIN！！》

万助「佳主馬！！風呂入るぞ！！」

佳主馬「ん、」

チラッと茶の間を覗くとひなが夏美を寝かしつけてるところだった

万助「あの子のこと"ねぇね"って呼んでたぞ」

ね、ねぇね？

万助「ほら、風呂行くぞ」

＿＿ﾁｬﾎﾟﾝ

万助「お前アイツが好きなのか？」

佳主馬「は？！き、今日あったばっかりで好きになるわけないでしょ！！」

万助「大声を出すな。一目惚れってこともあるだろ」

一目惚れ？あり得ないし……なに言ってんの？

《『佳主馬』》

綺麗なアルトボイスが頭の中で木霊する

好きとかよく分からないし……
変なこと言うからどう顔合わせしたらいいか分かんないんだけど！！

＿＿＿＿
ひなside

夏美「ｽｰ……ｽｰ……」

聖美「寝かし付けまでさせてごめんね？」

『いえ、でも本当かわいいですね』

聖美「ふふ、ありがと」

夏希「ねぇ！ひなちゃん！佳主馬のことどう思う？」

『どうも思わないですよ。ましてや今日会ったばかりなのに……でも、まぁ嫌いじゃないですよ。無理に喋らなくていいし、落ち着くし』

夏希「それって"好き"ってことじゃないの？」

好き？よく分からないな……

『具体的にどうなったら好きっていう感情になるんです？』

健二「佳主馬くんが他の女の子と楽しく喋ってたらモヤモヤしない？」

と言われると胸が苦しくなる

『まぁ…友達ならしょうがないんじゃない？』

夏希「じゃあ、他の女の子と付き合ったら？」

佳主馬が……誰かと付き合う……？

『イヤ…かな……？』

「「ﾆﾔﾆﾔ)」」

健二「あ、あはは……」

『なに笑ってるのよ。ぶっ飛ばすよ？』

健二「怖いって！！」

『ジョーダン』

でも本当に好きってなんだろ……恋愛なんてしたことないし恋愛漫画やドラマも観たことがない。だってつまらないじゃない。

夏希「天才でも分からないことってあるんだね」

『私天才じゃないって前にも言ったでしょう？たまたま私が恋愛を知らないだけです』

奈々「いつかひなちゃんも本気で好きになる子ができるよ」

『そういうものですか？』

「「うんうん」」

万助「風呂上がったぞ」

夏希「ひなちゃん先入っちゃって」

『はい』