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高い空 ページ5
「おっ！此処はこんなに空が蒼いのか！！
あぁ、インスピレーションが湧き上がる！！」
「ちょっ、レオ！
待つのが肯定です！！」
郊外の公園の空はよく晴れ渡っている
此処は彼のインスピレーションが刺激される絶好の場所らしい
噴水前に群がった鳩が彼に驚いて四方八方に飛び去る
レオは着替えを済ませており
きっちりと着崩されたスーツからラフなパーカーへと変わっていた
(スーツはシワや汚れがあった為、クリーニングに出した)
「んあ！？俺とした事が！
紙とペンを置いてきてしまった！！？」
彼はそう言って効果音が付きそうなくらいに落胆した
「はい、どうぞなのです」
そう言って、ペンと手帳を渡す
「いいのか？！」
「いいのです！」
そう答えると、彼は座り込んで徐に何かを書き始めた
彼は周りからの視線を気にせず、環境も気にせず
はたまた、頭上に乗った鳩さえも気にせずに書き込んでいった
私は屈んで書き終わるのを鳩と一緒に待った
「出来た！！」
そう言って、彼は手帳を上に掲げた
十数分経ってそう叫んだ
私はと言うとパンくずを貰ってきて周囲の鳩に巻いていた
作中
続く
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作者名：紅妖 | 作成日時：2017年5月28日 14時
