【あんさんぶるスターズ】王様には成りきれず【月永レオ】 (ページ4)

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少女と少年ページ4

「貴方はとても浮かない顔をしているのですね」

資料には日本国籍と書かれていたので日本語で喋ってみた
彼は気づいたらしくこちらを振り返った

「ん？さっきお前が声を掛けたのか？」
「はい、私が声を掛けました
お隣にご一緒してもよろしいですか？」

うん、と言われたので隣に座る
少年は不思議そうに少女を見た

「お前の日本語なんか違和感あるな」
「あると思います、最近になってここまで習得出来ました」

「英語で喋ろうか？」
「アメリカ式は無理ですよ？」

そう言うと、少し笑われた
さっきまで少し強ばっていた顔は緩くなっていた

「お前、面白いな」
「そうですか？貴方も面白いですか？」
「うーん、自分で答えるのもなんだけど面白いと思うぞ」

「じゃあ、『デート』しませんか？」
「おっ？これがナンパってやつなのか？
始めて経験したぞ」

彼は程よく上機嫌になった

「いいな！何処行く！？」
「まずは服を買いましょう
スーツは動きづらいものでしょう？」

ああ、それいいな！と言いながら少年は立ち上がった
早く行こうと腕を引っ張られて立ち上がった

「わっ、街が分かっているのですね？」
「あっ、そういえば知らなかった」

彼は足を留めて、彼女と並んで歩いた

「そういや、名前なんて言うんだ？」
「今はシャトーとお呼びください」
「わかった、シャトーな！
おれはレオって呼んでくれ」
「はい、レオ
では行きましょうか」

2人は更に会場から離れた街へ出掛けた