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プロローグ ページ1
辺りを見渡せば悪魔の死体で屍山血河が出来ている
それだけではない
そこにはひとだったものも転がっている
「―――――守れなくてごめんなさい」
少女はポツリと呟いた
彼女にはこれ以上何も出来ることが無いのだから仕方がない
「そっちは片付いたか」
向こうの影から声がした
彼女はこの声を知っている
「うん、終わったよ」
そう彼女は微笑んだ
先程まで彼女が握っていた弓は元のネックレスに戻った
「そうか」
少年はそう言うと少女の手を引っ張った
「帰るぞ」
ぶっきら棒な物言いだが
手を引っ張ってくれることから彼は彼女に甘いのだ
「そうだね、帰ろう」
彼女は小さく笑った
「何が可笑しい」
「可笑しくないよ、嬉しいんだよ」
2人は影の中を歩いた
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作者名:紅妖 | 作成日時:2017年6月5日 23時