ロシアのことわざ ページ9
'
「悟!もうお前は触るなッ!
たこ焼きがたこ焼きじゃなくなる!」
「はぁ〜?ある程度丸けりゃいいんだよ ンなもん」
「アンタが手を加えたやつ、そもそも原型留めてないから」
「 硝子のだって形いびつじゃねぇかよ」
「七海!!!見て!ものすごくデカいの作った!!!」
「灰原…それどうやって作ったんですか…」
『…』
任務から帰ってきたのだが…
急遽灰原くんの提案でたこ焼きを皆で食べることになった。
「うわぁ〜Aのやつまん丸じゃん…
どうやったらそうなるのよ」
私の作ったたこ焼きを見つめる家入さん。
『初めて作りましたし、食べました。』
「え!?たこ焼き食べた事なかったの!?
僕のたこ焼きあげるよ!!」
灰原くん…その大きさのたこ焼きはいらないです
『…』
少ししか食べてないのに…この満腹感。
粉物なのでお腹が脹れますね
たこ焼き器という物も初めてです…
画期的ですねコレは。
自身のたこ焼きを箸で持ちながら思わず眺めていると
「Aってどこ出身なの?」
夏油さんから質問された。
……出身…偽造しても、相手は高専だからって…
変に小細工しなかったんですよね
ただ一般家庭出身ということしか…
まぁ、いつもなら偽造してますけど
『気づいたらロシアにいました』
「なに、オマエ桃太郎なわけ?」
五条悟のいう桃太郎が分からないが馬鹿にされてるのは確かだ
『ロシア育ちで、こっちに帰ってきた感じですね。
産まれは日本です』
私も自分の素性はあまり分かりませんからなんとも。
「じゃあロシア語話せるんですか?」
『ええ、話せますよ』
七海くんにそう答えた
暗殺任務では各国飛び回ってたので
ロシア語以外にも…話せますけど
なんて思っていた
「何か話してみてよ!」
食いついた灰原くん
……何か…ですか
『
……みなさん口を開けてますね
『ロシアのことわざのようなものです。
飢えは祖母さんではないから、ピロシキをくれたりしない
意味は…困難な事でも自力で解決しろ、です』
……主人に…小さい頃からずっと言われてた
刺客なんてしてれば…必ずしも危険な目にあう。
捕まって拷問されたり…殺されかけたり…
初めての任務で恐怖心に負けた私は主人に泣いて縋った。
その時に…言われた言葉だ
895人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆい(プロフ) - 出来れば呪術廻戦0を期待します (2023年1月2日 19時) (レス) id: da308acd1e (このIDを非表示/違反報告)
Mami(プロフ) - 凄く話が良いです! (2022年12月20日 0時) (レス) @page42 id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
瑠歌 - 初コメ失礼します!ずっと言いたかったんですけど、お話すごい面白いです!更新がんばってください! (2022年12月15日 7時) (レス) @page22 id: 4793296ced (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年12月7日 16時