勝負はこれからだろ ページ37
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「いいのか?あの女をそのままにして…」
「あぁ、もうアイツは人を殺せねぇはずだ。
…あそこまでいくと…もう戻れないだろ」
ただ座り込んで俯いていただけ…
よっぽど精神がやられたようだ
「遺体を回収されるかもしれないぞ」
「それはない。自分が
もう変に手は出せねぇだろうし、何よりあんな状態じゃ人形同然だ。暫くは放心状態だろう」
…人形に逆戻りっつーわけだ
「何でそんなにあの女の事が手に取るように分かるんだよ」
「同じ道を辿った同士、分かんだよ」
これから先、あの女の実力は計り知れなくなるだろう
特級だって夢じゃない
…将来が楽しみだな
「金も入ったし接待に使ってる店連れてけよ」
そう俺が言えば
「嫌だよ。オマエ男に奢んねぇじゃん」
タバコを片手に
「オマエと関わるのはな、仕事か地獄だけって決めてんだよ」
と笑いながら言った。
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「…よぉ、久しぶり」
「……マジか」
仲介人と別れた後。どっかで何か食って帰ろう
そんぐらいの軽い気持ちで歩いていた
しかし殺したはずの五条悟が目の前にいる
ハッ、ここは地獄かと思ったぜ
「大マジ。元気ピンピンだよ」
勝負はこれからな訳だ
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Aside
『……』
何も、頭で考えられない
どのくらい時間が経ったのかも、分からない
ただひたすらに自分の罪の重さを知るだけ
『…馬鹿みたい』
今まで散々奪ってきたのに奪われた途端にこれなんだから…
今までの罪を消せれたらどれほど楽になるのだろうか
死が救済とよく主人が言っていた
『…』
死んでしまおうか
そう、思っていた時。
耳に響く衝撃音。
『…』
眼帯をしていない右目で読み取ったのは悟くんの呪力だった
『っ…!!!』
生きていたという喜びと、あの男と戦っているのではないかという不安から私は走った。
衝撃音のしたそこには______
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甚爾side
いつもの俺ならそう言ってトンズラこいた。
だが目の前には覚醒した無下限呪術の使い手
恐らく現代最強と成った術師。
否定したくなった。捩じ伏せてみたくなった。
俺を否定した禪院家 呪術界 その頂点を
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ゆい(プロフ) - 出来れば呪術廻戦0を期待します (2023年1月2日 19時) (レス) id: da308acd1e (このIDを非表示/違反報告)
Mami(プロフ) - 凄く話が良いです! (2022年12月20日 0時) (レス) @page42 id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
瑠歌 - 初コメ失礼します!ずっと言いたかったんですけど、お話すごい面白いです!更新がんばってください! (2022年12月15日 7時) (レス) @page22 id: 4793296ced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年12月7日 16時