見直して7日目 ページ8
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「どんな魔法使ったのよ、A」
「……いや…えっと、その…」
魔法なのかよく分からないけど…
心当たりがあるとするなら……
「別れようって……言いました。」
そう私が言えば、一瞬目を見開いた 硝子先輩。
「そりゃアイツらにとっては大打撃だね
あんな更生するのに必死なのも納得。」
と、笑いながら言った。
「そんなにですか?
…今まで私に興味もなかったはずなのに……」
「私がAに別れた方がいいって言った理由は2つ。
1つ目は女遊びが激しいから。
2つ目は……アイツら2人の重い愛に耐えれるかだよ」
「え?」
「愛ほど歪んだ呪いはないって聞くけどその通り。
特級レベルだよアイツら。
……のまれないようにね、A」
それだけいい 硝子さんは自室へと入っていった。
「……」
重い愛か…あの二人に限ってそんなことはないだろう
私も自室へと再び歩き出した。
この後、 硝子先輩の言っていたことを
理解するはめになるのを私は知らない。
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____
「……あの、なにか御用ですか?五条先輩…」
「……」
お風呂も終わって、自室に帰ってきた私。
しばらくすればドアがノックされ
野薔薇ちゃんに貸してた漫画でも返しにきたのかな〜
なんて軽い気持ちで扉を開けた。
しかしそこに居たのは五条先輩だった。
五条先輩もお風呂上がりなのかな、サングラスもしてないし
ダル着だし…鎖骨が見えてて、少しながら髪も濡れてる…
「……」
色っぽい……
そう思った瞬間、心臓がドクンと、波打った
「なに見とれてんの。」
「えっ、や、ちがっ、」
見透かされて思わず焦る。
そんな私の手を取り、
「今日…報告書も出したし、無茶な任務もやった」
「え?」
「 硝子の挑発にものらなかったし、先生のいうことも聞いた」
淡々と、そう言う五条先輩。
視線は下を向いていてどんな表情をしてるかは分からない。
しかし
「……褒めてくんねーの?」
「っ…」
掴まれた手を引かれ距離が縮まる。
こんなところ誰かに見られたらと思うと鼓動が早くなる。
いや、それよりその綺麗な碧眼で見つめられると私の心臓がもたない。
「その、よく頑張りましたね 偉いです。」
掴まれてる手とは反対の手で彼の頭を撫でた。
すると
「まだ…別れるなんて言うのか?」
「…」
子犬のようなその瞳で見ないでください五条先輩。
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なお - ドキドキする!! (6月18日 12時) (レス) @page18 id: fbf85c88a2 (このIDを非表示/違反報告)
めえ - めちゃ面白い!甘々なの最高です〜!番外編読みたい! (2023年1月9日 12時) (レス) @page50 id: 674394b3e5 (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - なんでこんなに素晴らしいお話が書けるんだ!面白かったです! (2023年1月9日 6時) (レス) @page50 id: 3fb130f810 (このIDを非表示/違反報告)
かしわもち - あなたは、神様? (2022年12月22日 16時) (レス) @page50 id: b0321227c9 (このIDを非表示/違反報告)
ヲタクちゃん(プロフ) - 番外編見たいです💫 (2022年11月24日 21時) (レス) @page50 id: 750e30c04d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年11月12日 21時