見直して49日目【完】 ページ50
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「話し合えてよかったよ。」
「色々ありがとうございました、 硝子先輩」
体もすぐ動かせて私は次の日には復活していた。
勿論みんなに怒られた。…特に野薔薇ちゃんに。
でも無意識に幸せオーラが全開だったのか、
みんな何かを察したように笑っていた。
そして 硝子先輩に任務続きで会えなかった私は3年生の教室に来ていた。
「Aの笑顔が見れたんだから、それで良しよ」
「 硝子先輩…っ」
そう言い目を伏せてやんわりと笑った 硝子先輩に涙がでそうになった。
「俺らに会いに来たんじゃないの〜A」
「硝子ばっかりじゃ私達妬けちゃうなぁ」
机に頬杖をつき拗ねるように言われた。
「硝子先輩がずっと私のことを宥めてくれてたから
ここまでもってたんですよ?」
「 硝子様。」
「ご無礼をお許しください。」
「とりあえず2人共土下座してもらおうかな。」
「ふふっ、」
容赦ない 硝子先輩に思わず笑ってしまった。
その時。
「思ったんだけどさ。アンタら…更正するのに
本気出してたけど、正直それは上辺だけど本当は違うでしょ」
「え?」
…それはどういう…
「いつAに捨てられてもおかしくなかったからね。
Aに捨てられないように…Aを落とす事に全力注いでたんじゃない?」
硝子先輩の視線を辿り二人を見てみれば
満更でも無い顔をしている。
「…」
つまり…私は彼らを本気にさせたつもりだった。
別れたくないという彼らを…その本気を…
更正してくれる本気を見ていた。
でも思い返せば死ぬほど愛される自分。
満更でも無い顔をしていたんだ、きっとそうだろう
いつからか私を落とす事に対しての本気だったらしい。
…となるといつからだ?
いつから私はものすっっごく愛されて…
「……最初…っから?」
呆気ない声が出たと同時に
「どうだった?A」
首を傾げる夏油先輩。
そして
「君の愛してやまない…
_____悟くんと傑くんの本気。」
五条先輩の言葉で私は痛感した。
「ッ……」
ほんとに、愛ほど歪んだ呪いはない。
_______
一応…!完結です!(ˊ꒳ˋ*)
気が向いたら番外編あたり書こうかなって感じです(ᐛ )ง
コメ等高評価、見てくださった方々ありがとうございました!
新作↓↓↓
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/696a7b059f18/
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なお - ドキドキする!! (6月18日 12時) (レス) @page18 id: fbf85c88a2 (このIDを非表示/違反報告)
めえ - めちゃ面白い!甘々なの最高です〜!番外編読みたい! (2023年1月9日 12時) (レス) @page50 id: 674394b3e5 (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - なんでこんなに素晴らしいお話が書けるんだ!面白かったです! (2023年1月9日 6時) (レス) @page50 id: 3fb130f810 (このIDを非表示/違反報告)
かしわもち - あなたは、神様? (2022年12月22日 16時) (レス) @page50 id: b0321227c9 (このIDを非表示/違反報告)
ヲタクちゃん(プロフ) - 番外編見たいです💫 (2022年11月24日 21時) (レス) @page50 id: 750e30c04d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年11月12日 21時