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見直して20日目 ページ21

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「ちょっと、五条先輩…!さっきのは酷いですよ」


「知ったこっちゃないね。
俺の前でイチャイチャしたお前が悪い」

「イチャイチャなんて…!」


あの後、五条先輩は何事も無かったかのように
二人の横を通りすぎた。

とばっちりにも程がある。可哀想なことをしてしまった

後で謝罪しに行こう…



「もう、いらないですこれ、」


そう言い五条先輩の上の制服を掴んだが




「絶対にダメ」

とその手を掴まれた。


「これがあったせいで、
まるで私は突然 喘いだ変 態野郎なんですよ」



そう。太腿を触ってきた五条先輩だったがそれは
五条先輩の制服の下で行われていた事…つまり。


棘くんと乙骨くんからすると見えてない。


突如喘いだ変態後輩…

そんなものに私はなりたくない!!



「大体もう寒くないですし、いらないです!!」

「いーからそんまんまでいろ!」


廊下でぎゃーぎゃー言い合いして煩いだろうがお構い無し

今の私は羞恥心で死にそうなのだ。





「もう、っ五条先輩なんて嫌、!」


気づけば出ていた言葉。言った後にハッとした




「……」



目を見開いていて、碧眼が私を捕える。

表情からして分かる。ショック受けてる顔だ


「っ…」


浮気をしていると分かったあの日の…

……鏡で見た…自分の顔にそっくりだった




「ぁ……いや、違っ……」


私がこんな顔にさせたんだ

自分がいくら浮気されたからといって、
更生しようとしてくれてる彼に言う言葉じゃなかった



「違うの、ごめんなさい、っ」


感情がおかしくなりそうで、不安定で思わず涙が出てきた

ぎゅっと、出来る限りの力で彼を精一杯抱き締める。




すると





「生足……」



「…?」


耳元で聞こえる、小さな言葉。




「他の奴に…生足見せたくねぇんだよ……」


「…」





「……わる、かった。」


弱々しい声。普段の貴方からは想像できない…



「……」


その瞬間、色々察した。

野薔薇ちゃんの言ってた意味も…

頑なに上の制服を退かせなかったのも…


ただただ…私の生足を他の人に見せたくなかっただけだったんだ



ヤキモチは…別としてだけど。




「……」



五条先輩を見てみればきっと、猫のように耳でもついてたら
耳が垂れ下がってるんだろうなってぐらい

シュン、としていて胸がきゅ、っと音を立てる。



……かわいい




可愛い、なにこれ?


愛おしくて堪らない…






そんな彼のサングラスを取り、目元にキスを落とした。

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 夏油傑   
作品ジャンル:アニメ
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なお - ドキドキする!! (6月18日 12時) (レス) @page18 id: fbf85c88a2 (このIDを非表示/違反報告)
めえ - めちゃ面白い!甘々なの最高です〜!番外編読みたい! (2023年1月9日 12時) (レス) @page50 id: 674394b3e5 (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - なんでこんなに素晴らしいお話が書けるんだ!面白かったです! (2023年1月9日 6時) (レス) @page50 id: 3fb130f810 (このIDを非表示/違反報告)
かしわもち - あなたは、神様? (2022年12月22日 16時) (レス) @page50 id: b0321227c9 (このIDを非表示/違反報告)
ヲタクちゃん(プロフ) - 番外編見たいです💫 (2022年11月24日 21時) (レス) @page50 id: 750e30c04d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年11月12日 21時

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